温室効果ガス、米中が削減目標示す 中国は2030年をピークに減少へ

米国のオバマ大統領と中国の習近平国家主席は12日、北京で行った共同宣言で、温室効果ガスの削減目標で合意した。
Reuters

米国のオバマ大統領と中国の習近平国家主席は12日、北京で行った共同宣言で、温室効果ガスの削減目標で合意した。

排出量について、中国は「2030年前後」をピークとして削減する一方、米国は25年までに05年比で26―28%減らす方針だ。

中国はさらに、30年までに非化石燃料の比率を20%前後まで上昇させることも打ち出した。13年時点の比率は10%未満にとどまっている。

米政府高官らは、世界の2大排出国である米中が削減目標を明らかにしたことにより、他国にも同様の動きが広がるとの見方を示唆した。

中国のカーネギー清華グローバル政策センターで気象分野を担当するTao Wang氏は「両国にとって非常に良い兆候であり、排出量削減交渉にとって大きな弾みとなるだろう。ただ、目標の内容は十分に意欲的なものとは言えず、両国にはまだ交渉による改善の余地がある」と述べた。

欧州連合(EU)はすでに、2030年までに1990年比で最低40%削減することを発表している。[北京 12日 ロイター]

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