気象庁は12月12日、強い寒気と冬型の気圧配置の影響で、12日夜から衆院選の投開票が行われる14日まで広い範囲で雪となり、大雪となるおそれがあると発表した。12日現在、すでに北日本の日本海側を中心に雪が降っているが、上空の寒気が強いため、東北地方から西日本にかけての太平洋側でも雪が降り、積雪の可能性があるという。
13日午前6時までの24時間に予想される降雪量は、多いところで北陸地方が40センチ、北日本の日本海側で30センチ、西日本の日本海側で25センチと予想されている。その後、雪の量はさらに増えるとみられており、気象庁は、なだれなどに注意するよう警戒を呼びかけている。
東京地方では12日の天気は曇り時々晴れと予想されているが、多摩西部では昼過ぎから雨や雪の降る所もあると予想されている。13日は、晴れで朝晩は曇る見込み。
雪を警戒し、投票終了時刻を早める選挙管理委員会(選管)もある。毎日新聞によると、岩手県では県内33市町村の選挙管理委員会のうち、28の選管で1〜2時間繰り上げる。日没が早く雪や凍結で道路状況が悪くなるためで、開票の遅れや有権者の事故を懸念しての対応だとみられる。
大雪に見舞われた2月の東京都知事選では、投開票日の前日の8日に、奥多摩町や檜原村で投票開始時刻が2時間遅れると発表されたり、青梅市では投票日当日に投票終了時刻が4時間早まるとの発表があったりした。天候による投票時間の変更には、当日まで注意が必要だ。
また、事前に投票ができる期日前投票を呼びかける選挙管理委員会もある。長野市選挙管理委員会は、Twitterを通じて有権者にアナウンスした。
一方で、悪天候を理由とした事前投票の呼び掛けは「制度の趣旨になじまない」とする選管もあるという。時事ドットコムが報じた。
岡山県は13日から北部で雪が見込まれるが、県選管の担当者は「期日前投票はあくまで当日の都合が悪い人が対象」と強調する。「天気が悪くなりそうだからという理由では呼び掛けられない」と慎重な立場だ。
(時事ドットコム:「大雪」見越し呼び掛けも=期日前投票の対応分かれる【14衆院選】より 2014/12/12 05:25)
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