マクドナルドのチキンナゲットは本当に鶏肉からできているのか テレビ番組のリポーターが取材したら...【画像】

チキンマックナゲットに使われている肉は、本物の鶏肉か。ピンクスライムではないのか。都市伝説番組のリポーターを務めるイマハラ氏が工場で見たものは…

アメリカのマクドナルドが、12月8日、ナゲット工場を紹介する動画を公開した。マクドナルドのチキンナゲットに使われている肉は、捨てられるはずの“牛肉”の部位が使われた「ピンクスライム」ではないかとの指摘があり、「本当に鶏肉が使われているのか」という消費者の疑問に答えたかっこうだ。

マックナゲットにピンク・スライムが使用されているという風評は、2010年にアメリカで放映されたテレビ番組が原因で広まり始めたもの。この番組でイギリス人シェフのジェイミー・オリバー氏は、多くの食品会社が、本来であれば廃棄する牛肉の部位を遠心分離器にかけ、肉と脂肪分を分離して食品の材料として使用していることを暴露した。

分離された肉はさらに、水酸化アンモニウムを使用して殺菌処理。食品業界では、このように処理された牛肉は「LFTB(lean finely textured beef:きめの細かい牛肉)」と呼ばれている。俗称がピンク・スライムだ。つまり、チキンナゲットは、チキンからではなく実際にはこれは牛肉からつくられたものだった。

アメリカのマクドナルド社は、この番組が引き起こした消費者による激しい反発を受け、LFTBの使用を中止。また、マクドナルド・カナダ社はこの番組放映当時、同社の商品にLFTBは使用したことがないと発表した。その後、2014年2月、マクドナルドはマックナゲットの原料がチキンであることを示すCMを放映。「ピンク・スライム」からつくられているという、多くの人々が信じ込んでいるネット上の噂を否定しようとしていた。

今回発表された動画は、マックナゲットの生産を請け負っている、アメリカ・テネシー州にあるタイソン・フーズの工場の内部を撮影したもの。ディスカバリーチャンネルなどで放映されている都市伝説等の怪しい噂を検証する番組『怪しい伝説』のリポーターでもある、グラント・イマハラ氏が工場の内部を取材した。

工場では、さばかれた鶏肉がナゲットに使う部位だけにより分けられ、ひき肉にされた後に型で抜かれ、フライヤーで揚げられていた。

鶏をさばく人々。

部位ごとに分けられ、

ひき肉に。

「型抜き」されパン粉を付けて、

揚げられる。

鶏肉の謎は解けた。

なお、この動画で紹介されているように、マックナゲットには4つの型で抜かれている。ハフポスト日本版の調査では、4つの種類が、確実に均等というわけではないが、バラバラに箱詰めされていた。

(例)15個入りのマックチキンナゲット3パックにどんなマックナゲットが入っているかを調べてみる。

箱を開けると、様々な型のナゲットが入っているようにみえるが、

それぞれの箱に入っていた中身を取り出して並べてみると、こうなった。

いただきます。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳し、加筆・編集しました。

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