歯磨きを1回さぼるのは実際どれくらいヤバイの......? 歯医者さんに聞いてみた

歯磨きを1回さぼるのは、実際どれくらい汚いことなのだろうか?アメリカ歯科医師会の広報担当に聞いてみた。
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質問:時々寝る前に歯を磨くのを忘れてしまうのですが、実際それはどのくらい汚いことなのでしょうか?

回答:残念ながら、実はとっても汚い。アメリカ歯科医師会(ADA)が1日2回歯を磨くことを奨励していることは、きっと既にご存知だろう。また、歯を磨くことが、デートのお相手に逃げられないためにやっておかなければならない、最も基礎的なことだということもご存知だと思う。

しかし歯磨きは、口臭予防以外のためにも重要だ。1度歯磨きを怠るだけで、バクテリアの繁殖が盛んになり、それが歯垢となって、虫歯や歯ぐきの病気の原因を作ってしまうからだ。

「日中、歯茎に沿って歯を舌でなぞってみてください。何かネトっとしたり、ザラっとしたりするものがあるはずです」と、口腔外科の博士号を持つカリフォルニア州フレモント在住の歯科医で、ADAの広報担当でもあるディーピンダー・”ルチ”・サホタ医師がハフィントン・ポストUS版の取材に答えた。「それが歯垢です」。

歯磨きをすると、「歯垢が掻き崩され、口の中から取り除くことができます」とサホタ医師は語る。歯垢が残ると、バクテリアが歯を侵食しはじめてしまう恐れがあるのだ。さらに、歯垢が一箇所に長く留まると、歯石に変わる確率が高まる。歯石とは、「歯と歯の間にある、硬くて黄色いざらざらしたもの」。歯石は、歯茎の腫れや出血を引き起こす原因になるのだと言う。長い間そのままにしておくと、歯を失ってしまう可能性もある。

どれほど歯垢を放置したらこうした危険を生むようになるのか、正確にはわかっていない。しかし、「一度歯磨きを怠れば、それが虫歯の第一歩になるのは確かです」とサホタ医師は言う。特に、人に言えないほど頻繁に、歯を磨くことを忘れることがある場合はなおさらだ。

しかし、いい加減な歯磨きも同じくらい危険だ、とサホタ医師は警告する。1日2回しっかり歯を磨くことは想像以上に重要であり、できればフッ素入りの歯磨き粉と毛の柔らかい歯ブラシを使うのが望ましい。また、毎回の歯磨きには約2分間かけ、歯の全表面を磨くべきだという。特に、笑ったときに見える部分を磨くだけではだめだと、サホタ医師は指摘する。ADAはさらに、1日1回は歯間フロスを使い、定期的に歯医者に行って、自分ではできないことを処置してもらうことを奨励している(例えば歯石などは、歯医者にしか取り除くことができないとサホタ医師は言う)。

また、ガムやミント、マウスウォッシュ(洗口液)などでごまかそうとしても無駄だ。これらの製品では、歯磨きの代わりにはならないからだ。どれも口の中をさっぱりさせてはくれるが、「歯磨きとフロスこそ、効果的に歯垢を取り除く唯一の方法です」とサホタ医師は言う。

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この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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