年末は世界各国でさまざまなチャリティ活動が活発になる時期だ。日本でも毎年各自治体で「歳末たすけあい運動」が行われるなど、多くの団体が活動している。
しかし、どの団体に寄付すればいいのかわからないという人が多いことだろう。慈善団体といっても千差万別だからだ。
世界中の慈善団体の活動を調査している「チャリティ・ナビゲーター」は、援助をしたいと思っている人がどの団体に寄付すればいいのかを選ぶのに役立っている。団体の収入源や支出などの要素を考慮して、チャリティ・ナビゲーターはさまざまな社会分野のジャンルからアメリカの2014年ベスト・ワーストの慈善団体のランキングを発表した。 チャリティが盛んなアメリカの慈善団体の活動から、世界にどんな貢献ができるか、改めて考えてみたい。
以下は、チャリティ・ナビゲーターがランク付けした11部門のベスト慈善団体だ。
市民権・弁護部門
イコール・ジャスティス・イニシアチブは法の下で公正な審理を拒否された被告人や囚人に対し、法的な代理の手を差し伸べている。法的な代理制度を利用できないような、社会から拒絶された人も対象としている。くわしくはこちら。
ホームレス・サービス部門
テネシー州ナッシュビルを拠点とするセーフ・ヘブンは、ミドル・テネシー地域でホームレスの家族を受け入れている唯一のシェルター・住居提供サービス。様々な包括的サービスを提供しているが、セーフ・ヘブンが目指しているのは、助けを必要としている人が自らの手で満足が得られるような生活を送ることだ。くわしくはこちら。
動物福祉部門
1937年に設立されたグリーンビレ・ヒューメイン・ソサイエティは、全ての動物たちが思いやりある心で接してもらえる環境を作るための取り組みをしている、殺処分をしない施設。南カリフォルニアで低コストで避妊・去勢ができる最大手のクリニックでもある。くわしくはこちら。
子ども・家族向けサービス部門
フォーエバー・ヤング・ファウンデーションは、1993年にNFLで殿堂入りしたスティーブ・ヤングによって設立された。この団体は、子供向けの教育用素材を提供しているが、特に肉体的、精神的、経済的に障害や問題のある人を対象としている。くわしくはこちら。
人道的救援物資部門
ブックス・フォー・アフリカは、「 シンプルな名前に、シンプルな使命を負う」が特徴。これまでに3100万冊の教科書や図書館の本をアフリカの49か国に送付してきた。くわしくはこちら。
若者の人材開発部門
プレイス・オブ・ホープは、宗教的な奉仕活動をしている州公認の子ども養育団体で、助けを必要としている子どもや家族にさまざまなサービスを提供している。このサービスには、妊婦のケア、性的な人身売買被害者の安全確保、一時的な住居提供などがある。くわしくはこちら。
コミュニティ・住居開発部門
フロリダにあるハビタット・フォー・ヒューマニティ・オブ・コリア・カウンティは、助けを必要としている人向けに住居を建設している全国ネットワーク大手に属している。この団体は、公正な住居政策を提唱しており、対象となる家族が住居環境を向上させるために必要な資源にアクセスできるよう力添えしている。くわしくはこちら。
患者と家族のサポート部門
キャンプ・ジョン・マークは子ども、ティーンエージャー、家族を対象に1年を通してキャンプ・プログラムを提供している。このプログラムやキャンプ施設は、慢性的な疾患を持っている人や肉体的な障害のある人へのサービス提供に特化している。くわしくはこちら。
フードバンク、救済部門
創設者のキーザー家が農場の小屋にある食料の提供を始めたのは2003年だが、今では東アフリカの中西部、南部にある755超の団体に食料を提供している。この団体からの食料は毎月55万人の手に渡っている。くわしくはこちら。
病気、障害、訓練部門
ナショナル・キドニー・ファウンデーション・オブ・ミシガンの狙いは、腎臓に疾患のある人の生活向上のほか、同疾患のない人への予防だ。肥満、糖尿病、高血圧に特化したサービスなど、この団体を通して様々なサービスが提供されている。くわしくはこちら。
国際的な平和と安全部門
ポラリスは、世界で今でもみられる人身売買の撲滅に取り組んでいる。この団体は被害者の人権を保護するために国のリーダーとともに取り組みを行っているほか、この慣行をなくすために技術系企業と提携を進めている。くわしくはこちら。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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