テスラ、EV工場を公開 従業員には菓子無料サービスも

電気自動車(EV)メーカーの米テスラ・モーターズが8日、米カリフォルニア州フリーモントの工場を朝日新聞などに公開した。昨年9月、新たなロボットを導入するなどして生産能力を向上させた。今年は、前年の1・5倍である5万台以上の生産を計画する。
朝日新聞社

米テスラ、EV工場を公開 生産能力向上、年5万台へ

電気自動車(EV)メーカーの米テスラ・モーターズが8日、米カリフォルニア州フリーモントの工場を朝日新聞などに公開した。昨年9月、新たなロボットを導入するなどして生産能力を向上させた。今年は、前年の1・5倍である5万台以上の生産を計画する。

工場は約50万平方メートル。壁と床を白に塗り替え、設備には赤を使って明るい色調に統一した。従業員4千人の働きやすさを考え、生産ラインのわきにあるカフェ風の休憩スペースには無料のスナック菓子や果物、飲み物などが置いてある。

テスラは、フリーモントにあったトヨタ自動車と米ゼネラル・モーターズ(GM)の合弁工場を譲り受け、2012年からEVを量産。13年には2万2千台、前輪と後輪で別のモーターを使う市販車を発売した14年は約3万4千台をつくった。搭載する蓄電池はパナソニックが日本から輸出。今年は、スポーツ用多目的車(SUV)「モデルX」の生産も始める。

テスラは増産に向け、パナソニックと共同で米ネバダ州に大規模な電池工場の建設を進めており、早ければ16年にも生産を始める。最大50億ドル(約6千億円)の投資を見込み、パナソニックは8回に分けて1700億円を負担する方針だ。(フリーモント=山村哲史)

(朝日新聞デジタル2015年1月10日01時35分)

(朝日新聞社提供)

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