広岡浅子ってどんな人? NHK朝ドラ「あさが来た」ヒロインのモデル

NHK2015年度後期の朝の連続テレビ小説が『あさが来た』に決まった。明治の女傑・広岡浅子がヒロインのモデルだ。広岡浅子とはどんな人物なのか。
Asako Hirooka

NHK大阪放送局は1月14日、93作目となる2015年度後期の朝の連続テレビ小説が『あさが来た』に決まったと発表した。原案は古川智映子氏の『小説 土佐堀川』で、朝ドラ初となる幕末時期がスタートとなる作品だという。

■ヒロインのモデル、広岡浅子とは

ヒロインのモデルになるのは、実在する明治の女傑・広岡浅子。女性が社会の表舞台に出ることは極めてまれな時代に銀行や生命保険会社を立ち上げ、さらに、日本ではじめてとなる女子大学の設立に尽力した女傑だ。

浅子は1849年、山城国京都(現・京都府京都市)の豪商・三井高益の4女として生まれ、1867年に大坂の豪商・加島屋の一族、広岡信五郎に嫁いだ。この時、浅子は17歳。この年11月の大政奉還で証文は紙きれ同然に。加賀屋も総額900万両(4500億円相当)の「大名貸し」が返済されない状況に陥る。

ところがボンボンの夫は「金儲けは性に合わんねん」と三味線など風雅に興じるばかり。いよいよ倒産かという状況を救ったのが浅子だ。諸藩の蔵屋敷に出向き、逃げ回る家老らの首根っこを押さえ、少しでも返済を迫ったという。さらに男顔負けの太っ腹で、筑前潤野(うれしの)炭鉱を買収し経営に参画。護身用のピストルを懐に、坑夫らと寝起きを共にしたという。その後、加島銀行や大同生命の創業にも参画した。

1902年に家業を娘夫婦に譲ると、自身は日本女子大学校の設立に奔走。また、国内の有望な女性を集めた夏の勉強会を開催するなど、女子の教育と地位向上のために尽くした。

■「エジソンの母」の大森美香氏が脚本

ドラマ「あさが来た」の制作統括は、大河ドラマ「篤姫」を担当した佐野元彦チーフプロデューサーが務める。佐野氏は「篤姫を担当したことで、幕末に生まれた女性が明治期にどう生きたかを描いてみたかった」としている。

脚本は「書き手も女性に」として、大森美香氏に決定。ドラマでは「カバチタレ!」や「エジソンの母」、映画では「デトロイト・メタル・シティ」や「宇宙兄弟」を手がけた実力派だ。

佐野・大森両氏によると、実在の浅子は「かなり大きな方だったらしく、子供のころから相撲好き」だったという。大森氏は、ヒロイン像に「和服も洋装も登場するので、どちらも似合う方。大柄で豪快な方がいいでしょうが、朝ドラなのでやはりキレイな方で。豪快かつ、キレイな方に演じてほしい」と話した。ヒロインはオーディションを経て、2月〜4月に決定する予定。

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