5年前にレイプされて殺害された7歳の少女の母親が、娘が殺された家を焼き払うことを許可された。
2月12日の午後、ディエナさんはフロリダ州のオレンジ・パークにある家に火を放った。ハレル被告が2009年10月に彼女の娘を殺害した当時住んでいた家だ。現場にいた消防士は、納得したように頷いた。
ハレル被告の家に火を放った様子を報じる地元メディア
地元テレビ局「News4Jax」によると、ディエナさんは「私は彼らの家を焼きつくします」と語った。「今の私は、ドアをぶち破る大きな悪い狼です」
焼け落ちる家を見つめる少女の母ディエナさん
ディエナさんの娘ゾマーさんは、2009年10月の下校途中に姿を消した。彼女の遺体は、その2日後にジョージア州の埋立地で発見された。そこは、フロリダ州のオレンジ・パークの自宅から約55マイル(約88キロ)ほど北にある場所だった。
CBSニュースによると、捜査官は、少女が性的暴行を受けて喉を絞められていたと述べた。
2012年2月、ハレル被告は殺人・誘拐・性的暴行・その他の罪を認めた。ニューヨークの「デイリー・ニューズ」は、ハラル被告が終身刑になったと報じた。
殺人を行った当時、29歳のハラル被告は母親が所有する家に住んでいた。その家は最終的に差し押さえられ、銀行は所有権を「ゾマー・トムソン基金」へ引き渡した。この基金を設立したのはディエナさんであった。
地元紙「フロリダタイムス」系列の「Jacksonville.com」によると、ゾマー・トムソン基金は、この家をオレンジ・パークの消防局に寄付した。訓練の一環としてこの家に火を付けることができるようにするためだったという。
また、地元メディアの「ファースト・コースト・ニュース」によると、消防士たちは燃える家を2日間使用して、捜索方法や救助方法を指導するという。
ディエナさんは、家の中に置かれた大量の干し草の上に窓から火を投げ入れて着火することを許可された。
オレンジ・パーク消防署のタイ・シルコックス署長は「Jacksonville.com」に対して、彼女の参加を許可したことは適切だったと思うと述べた。
「もしかしたら、少しだけ彼女を癒してくれるかもしれません」と、シルコックス署長は話した。
燃えたがれき類を撤去したあと、ディエナさんはその土地の新しい利用方法を考える予定だ。子どもの遊び場になるかもしれないと、News4Jax.com は報じている。
この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。
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