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2015年03月04日 18時44分 JST | 更新 2015年03月04日 19時31分 JST

マレーシア航空機、行方不明から1年でついに謎が解決か 位置の特定に一歩近づく?

イギリス人のシニアパイロットがマレーシア航空370便が消えた謎を解明したかもしれない。

イギリス人のシニアパイロットがマレーシア航空370便が消えた謎を解明したかもしれない。

ボーイング777の機長サイモン・ハーディ氏は、行方不明になった航空機の居場所が分かったとしている。

イギリスの新聞「サンデー・タイムズ」によると、ハーディ氏は独自の数学的手法を使って航空機の所在の詳細な位置を突き止めた。オーストラリア交通安全局(ATSB)が現在捜査している場所よりも100海里離れた場所だ。

ATSBのスポークスマンはハーディ氏の指摘に関して「信用できる」と述べ、ハーディ氏とコンタクトをとったことを明らかにした。

ハーディ氏は「サンデー・タイムズ」に対し、マレーシア航空370便のパイロット、ザハリエ・アフマド・シャー機長はペナン島付近で着水する前に最後の「感情的な」航行を行ったとみている。その場所に、航空機は無傷の状態で沈んだのではないかという。

北京行きのマレーシア航空370便は2014年3月8日、239人の乗客乗員を搭乗させたまま行方不明となった。

ハーディ氏はシャー機長が行方不明になる前に最後の無線交信を行ったのは通常ではありえないと指摘した。特に、それ以前のすべての交信はファリク・アブドゥル・ハミド副操縦士が行っていたことにも着目した。

南シナ海上で交信が途絶えて以降はどうなったのか。ハーディ氏によるとトランスポンダー(自動応答装置)の電源が切られ、航空機に「完全に予想外」のことが起きたと述べた。

写真上:ザハリエ・シャー機長(右)とファリク・アブドゥル・ハミド副操縦士(同左)写真下:行方不明になった航空機が「戻ってきてほしい」と願いを描いたポスター

「航空機はUターンしてマレーシアとタイ国境の陸地に到達しました。そこから国境沿いを航行しています。マレーシアとタイの空域を8回も行ったり来たりしていました。このようなことはこれまで見たことがありません。しかし管制官を撹乱させるにはいい方法だったと言えます」(ハーディ氏の詳細な分析はこちらで見ることができる)

ハーディ氏は航空機が減圧し、乗客と乗員が意識を失ったとみている。これは航空専門家からも支持されている説だ。

マレーシア航空370便に搭乗した乗客の家族が、クアラルンプールにあるマレーシア航空の本社前で抗議を行った(2015年2月)

また、ハーディ氏はペナン島上空での航行は異常だったと強調した。その根拠は次のようなものだ。「誰かが最後だと思って感情的に風景を見ようとした」。つまり、かつて同氏がオーストラリアのエアーズロックの景色をもっとよく見えるように操縦したのと同じような行動をとったのではないかとみている。

航空では「ハンドシェイク」として知られる「ログオン」のリクエストを周期的に送るインマルサット衛星からの信号に基づき、マレーシア航空機の最後に到達した場所はアンダマン海と見られる。アンダマン諸島からそう遠くない、航行上のウェイポイント「アノコ」から2海里離れた場所だ。

航空専門家のデビッド・ラーモント氏は取材に対し、「ハーディ氏の説はかなり説得力がある。彼が言っている場所からかなり近い場所にマレーシア航空機があると思っている」

ラーモント氏はハフポストUK版の取材に次のように述べた。「ハーディ機長は私たちに公開する前に、解析結果をATSBに伝えようとしていた。しかしATSBはその理論に関して質問攻めした。彼らは必死だったね。2014年の12月中旬にネット上で彼の解析結果が発表され、1月中旬に雑誌『フライトインターナショナル』に掲載されるまでは誰も気に留めていなかったのに」

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ラーモント氏は、航空関連の情報サイト「フライトグローバル」で次のように述べた。

「航空機の残骸が浮上せずに見つかっていない、そして墜落場所の手がかりになるようなものが一切浮上してこないことから、マレーシア航空機は慎重に不時着水したとみられる。その結果、機体へのダメージは最小限に抑えられ、残骸が拡散したり浮上しない状態で海底の底に沈んだのではないか」

ハーディ氏の説が公開されたことにより、オーストラリアの運輸大臣は、オーストラリアがインドネシアやマレーシアとともに遠隔海洋上での航空機の捜索手段を増やす意向を表明した。

オーストラリアのウォーレン・トラス運輸大臣は、オーストラリア政府が100%出資し、航空管制を行う「エアサービス・オーストラリア」がマレーシアやインドネシア政府の航空関連当局とともに新しい管制を行うと発表した。その方法は、これまでの30〜40分ごとではなく、15分ごとに航空機の追跡を行うものだ。航空機の航路が逸脱した時には、5分ごとに追跡を行える。

エアサービス・オーストラリアのアンガス・ヒューストン前国防軍司令官によると、今回の試みでは、衛星を使った位置特定のテクノロジーが使われることが期待される。このシステムはすでに長距離旅客機の90%に搭載されており、航空機の現在の位置と、そこから先の2つの航行位置を送信するものだ。ヒューストン氏はマレーシア航空機の捜索の指揮を行っている。

今回の試みで航空機の位置を自動的に送信する回数が増え、航空管制官が追跡しやすくなると、ヒューストン氏は述べた。

「これが特効薬となるわけではありません」と、ヒューストン氏はオーストラリアの首都キャンベラで取材陣に答えた。「しかし、我々が現在行っている航空機の追跡方法をすぐに改善させる重要なステップとなります。やがて、より包括的な解決策が出てくるでしょう」

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この記事はハフポストUK版に掲載されたものを翻訳しました。

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