【国連防災会議】仙台で開催 安倍晋三首相、4800億円支援表明

国際的な防災協力について話し合う第3回国連防災世界会議が14日、仙台市で始まった。安倍晋三首相が開催国代表として演説し、日本の貢献策「仙台防災協力イニシアティブ」を発表。
朝日新聞社

首相、4800億円支援表明 仙台で国連防災会議開会

国際的な防災協力について話し合う第3回国連防災世界会議が14日、仙台市で始まった。安倍晋三首相が開催国代表として演説し、日本の貢献策「仙台防災協力イニシアティブ」を発表。今後4年間の目標として総額40億ドル(約4800億円)の国際支援と、防災の政策作りや地域のリーダーを担う4万人の人材育成を表明した。

首相は演説で、東日本大震災の経験を踏まえ、「日本の知見と技術を生かして国際社会に貢献したい」とアピール。各国が防災を政策の優先課題とし、投資を拡大する「防災の主流化」を提唱。ソフト面として防災に関わる法令整備や人材育成、ハード面として防災インフラの整備を挙げた。

国際的な協力では、長期的な視点に立った投資▽被害の再発を防ぐ「よりよい復興」▽地方自治体、企業、民間団体との連携――の重視を訴えた。災害弱者への配慮も強調し、女性や子ども、高齢者、障害者らが防災の取り組みに加わることの重要性も指摘した。

第3回国連防災世界会議の開会式=14日午前11時、仙台市青葉区、代表撮影(c)朝日新聞社

(朝日新聞デジタル 2015/3/14 18:30)

(朝日新聞社提供)

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