鳩山由紀夫元首相は3月16日、都内でインターネット番組「ニコニコ生放送」に出演し、ロシアが一方的に編入したウクライナ南部クリミア半島を訪問したことについて、「(ロシアの統治は)非常に民主的な手続きで、1年間でかなり友愛の世の中を作っていると思った」などと述べた。日刊スポーツなどが報じた。
鳩山氏は「ウクライナ人もクリミア・タタール人も喜んでいる。友愛な世の中をかなりつくっている」と述べ、編入に問題はなかったとの認識を示した。経済制裁により日ロ首脳会談のめどが立たなくなっていると指摘し「日本が最初に制裁を外すことができないか」と主張した。
クリミア編入はロシアによる一方的併合だとして、日本政府が訪問中止を要請したと説明していることについては「私には誰からも電話はなかった」と述べた。
(鳩山元首相、クリミア訪問を総括「行って良かった」 - 日刊スポーツ 2015/03/16 21:55)
さらに鳩山氏は、「私がクリミアを訪問したことを日本政府が批判すれば批判するほど、日ロの対話が遠ざかっていくような気がする。非常にもったいない話だ」とも述べた。
一方、菅義偉官房長官は17日午前の記者会見で、鳩山元首相がロシアによるクリミア編入に肯定的な発言をしたことについて「全く侵略を肯定するような、力による現状変更を肯定するような人の発言は、政府としては絶対に看過できない」と強く批判した。
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