地球は生きている ハワイ・キラウエア火山をとらえたタイムラプス動画が美しい

2014年10月にハワイ島のキラウエア火山から溶岩流が流れ出た時、ランス・ペイジ氏は2週間にわたって活発に活動する火山の周辺を歩きまわり、息を飲むほど素晴らしいタイムラプス動画を撮影した。

2014年10月、世界中の目がハワイのパホア村に向けられた。キラウエア火山から流れ出た溶岩流が、村の中心部にじりじりと迫っていたからだ。

溶岩流は民家1軒を飲みこみ、ハワイ島の大通りをもう少しで横断してしまうほどの勢いだった。迫り来る溶岩流のに備えて、パホア村のスーパーマーケット、ドラッグストア、学校などはすべて閉鎖された。

映画製作者で写真家のランス・ペイジ氏は、ちょうどこの時にハワイに滞在していた。そしてこの「燃えたぎる地球の血液」を記録に残そうと考えた。

ペイジ氏は現在オレゴン州ポートランドに住んでいるが、育ったのはハワイ島だ。しかし、それまでに溶岩を間近で見たことは一度もなかったという。「火山を見ると本当に自分は小さい存在だと感じます。宇宙を飛びまわる巨大な岩にしがみつく、ものすごく小さな生きものになったような気分になります。地球の威力を目のあたりにすれば、自分のエゴなどなくなってしまいます」と、ペイジ氏はハフポストUS版に語った。

ペイジ氏は溶岩流やマグマの通り道、火口の様子を記録するために、2週間にわたって活発に活動する火山の周辺を歩きまわり、そして息を飲むほど素晴らしいタイムラプス動画を撮影した。

幸いなことに、ペイジ氏が撮影した後、火山活動は落ち着いており、パホア村ではある程度まで普段の暮らしが戻りつつある。

しかしマグマは現在も活動していると考えられており、科学者たちによれば溶岩洞高温の状態が続いているという。つまり、いつまた溶岩が溢れ出してもおかしくないということだ。

ペイジ氏のタイムラプス動画からは、ゆっくり動く溶岩流がいかに大きな破壊力を持っているか、そして母なる自然がいかに激しやすいかがよくわかる。

キラウエア火山は1983年から繰り返し噴火している。たいていは爆発的な噴火ではなく、溶岩を流出するタイプの噴火だ。溶岩はハワイ島の南海岸にも流れこみ、そこで「新しい島」が生まれているが、その様子を2013年にハワイの写真家カウィカ・シングソン氏が、ウェアラブルカメラ「GoPro」を使って至近距離で撮影している。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

[日本語版:梅田智世/ガリレオ]

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