日米防衛相がきょう会談、ガイドライン改定へ意見交換

カーター米国防長官と中谷元防衛相は8日午前、都内で会談する。改定に向けて大詰めを迎えた「日米防衛協力の指針(ガイドライン)」や、沖縄県の米普天間基地の移設問題などについて意見を交わすものとみられる。
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[東京 8日 ロイター] - カーター米国防長官と中谷元防衛相は8日午前、都内で会談する。改定に向けて大詰めを迎えた「日米防衛協力の指針(ガイドライン)」や、沖縄県の米普天間基地の移設問題などについて意見を交わすものとみられる。カーター長官の来日は初めて。

ガイドラインの改定は18年ぶり。4月下旬にワシントンで予定される安倍晋三首相とオバマ米大統領の首脳会談前までに、作業を完了する方向で調整している。

これまでのガイドラインは、日本が武力攻撃を受けた場合と、朝鮮半島で有事が起きた場合を念頭に、自衛隊と米軍の役割分担を定めていたが、改定後は地理的制約をなくすとともに、平時から有事まで切れ目なく協力できる体制を整える。

サイバーや宇宙など、18年前には想定されなかった事態にも対応できるようにする。

カーター長官は日米防衛相会談後、安倍首相と菅義偉官房長官、岸田文雄外相とも面会。9日からは韓国を訪問する。今回の東アジア訪問で、アジアに軍事力を傾斜配分するオバマ政権のリバランス(再均衡)政策を改めて強調したい考え。

(久保信博 編集:田巻一彦)

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