イエメンの内戦が取り返しのつかない事態になっている(画像12枚)

イエメン南部でイスラム教シーア派系フーシ派の反体制勢力とハディ暫定大統領派の民兵集団の衝突は、4月6日も弱まることはなかった。
A Yemeni boy stands in front of a damaged house in the village of Bani Matar, 70 kilometers (43 miles) West of Sanaa, on April 4, 2015, a day after it was reportedly hit by an airstrike by the Saudi-led coalition against Shiite Huthi rebel positions. A Saudi-led coalition pounded rebels in southern Yemen and dropped more arms to loyalist fighters as the UN Security Council prepared to discuss calls for 'humanitarian pauses' in the air war. AFP PHOTO / MOHAMMED HUWAIS (Photo credit should read MOHAMMED HUWAIS/AFP/Getty Images)
A Yemeni boy stands in front of a damaged house in the village of Bani Matar, 70 kilometers (43 miles) West of Sanaa, on April 4, 2015, a day after it was reportedly hit by an airstrike by the Saudi-led coalition against Shiite Huthi rebel positions. A Saudi-led coalition pounded rebels in southern Yemen and dropped more arms to loyalist fighters as the UN Security Council prepared to discuss calls for 'humanitarian pauses' in the air war. AFP PHOTO / MOHAMMED HUWAIS (Photo credit should read MOHAMMED HUWAIS/AFP/Getty Images)
MOHAMMED HUWAIS via Getty Images

イエメン南部でイスラム教シーア派系フーシ派の反体制勢力とハディ暫定大統領派の民兵集団の衝突は、4月6日も弱まることはなかった。隣国のサウジアラビア主導の連合軍が、首都サヌアを支配する反体制派を標的に空爆を仕掛けても収束する見通しは立っていない。

戦闘と12日間の空爆は500人以上の犠牲者を出した。イエメンの惨状を写真で伝える。

損壊した家の前に立つイエメンの少年。サヌアから43マイル西にあるバニ・マター村にて。2015年4月4日。

破壊された自宅の前に立つイエメンの男性。サウジによるサヌア空港付近の空爆を受けて。2015年3月31日火曜日。

ファジ・アッタン・ヒルとアセール山にあるシーア派系フーシ派のキャンプから上がったとみられる煙と炎。サウジ主導の連合による空爆を受けて。2015年4月6日イエメン首都サヌアにて。

シーア派系フーシ派の兵士が瓦礫の下から生存者を探す人々を見張る様子。サウジによるサヌア空港付近の空爆を受けて。2015年3月26日木曜日。

2015年4月4日土曜日の写真。破壊された家の瓦礫の下から生存者を探すイエメン人。サヌア付近の村を襲ったサウジ主導の空爆によるもの。

2015年4月4日土曜日の写真。破壊された家の瓦礫の中に立つイエメン人。サヌア付近を襲ったサウジアラビア主導の空爆によるもの。

破壊された自宅の前に立つイエメン人の男性。サヌア空港付近への空爆を受けて。2015年3月31日火曜日。

イエメン人がサヌア空港付近の家の瓦礫に集まっている様子。2015年3月31日。

生存者を探すイエメン人。 サヌアの空港付近でフーシ派反体制勢力を狙ったサウジの空爆の現場にて。2015年3月26日。

シーア派系フーシ派の武器庫から上がったとみられる煙と炎。サウジ主導の連合による空爆をを受けて。2015年3月30日、イエメン首都サヌア。

破壊された家の瓦礫の中に立つイエメン人女性。サヌア付近の村を襲ったサウジ主導の空爆によるもの。2015年4月4日土曜日。

破壊された自宅を調査するイエメン人男性。サヌアの空港付近を襲ったサウジの空爆を受けて。2015年3月31日火曜日。

イエメンでは2011年、中東の民主化運動「アラブの春」を受け、33年にわたって独裁体制を敷き、90年の南北イエメン統合以降も大統領の座に座り続けたアリ・アブドラ・サレハ氏が退陣した。

選挙で選ばれたアブドラボ・マンスール・ハディ暫定大統領の下で新たな政治体制作りを進めていたが、フーシ派がサヌアを侵攻し、大統領宮殿など政府機関を制圧しし、暫定大統領は南部の都市アデンに逃れた。

2015年1月22日、フーシ派によるクーデターが発生し、ハディ暫定大統領とハーリド・バハーハ首相が辞任を表明した。2月6日、フー氏派は政権掌握を宣言したが、ハディ暫定大統領が2月21日に辞意を撤回、対立する事態となった。3月26日、ハディ暫定大統領を支援するサウジアラビアなどスンニ派のアラブ諸国が空爆を開始、同じシーア派のイランが支援するフーシ派と内戦状態に陥っている。

この大空襲はイエメンの各地を荒廃させ、ビルは崩壊し、国内の状況をますます悲惨なものにした。南部の抗争で港町アデンは援助を断たれたままになっており、水や食料の供給不足に苛まされている、とロイターは報じている。また、首都サヌアでも赤十字が入ることができず、必要とされている援助の供給が十分に行うことができない。

Saudi Airstrikes Yemen

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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