大リーグのテキサス・レンジャーズに所属するダルビッシュ有投手が4月8日、ひじの怪我の治療方針を巡って、ニューヨーク・ヤンキースの田中将大選手に比べ比較された記事に対して、Twitterで不満を露わにした。
ダルビッシュ投手が問題にしたのは健康情報サイト「Mocosuku」の記事。トミー・ジョン手術を選んだダルビッシュ投手はこれまでも怪我で欠場が多かったため、完全に治すために手術を選び、一方田中投手は、怪我や故障が少なくチームを離れるのが耐えられなかったから、早期復帰できる保存療法を選んだ、と主張している。
ダルビッシュ選手は、怪我や故障をして、チームを離れる事が多い野球生活をおくってきました。高校入学後も成長痛、右棘下筋痛、腰痛、肩痛。プロ入り後も右ひざの関節炎、肩痛、投手強襲打が右肩を直撃、右手人さし指を疲労骨折、左腰、左臀部痛。大リーグでも右僧帽筋の張り、首の凝り、右肘の炎症。
度重なる故障に悩まされ、その度に戦線離脱を余儀なくされたダルビッシュ選手は、ベストパフォーマンスを継続的に行えるよう、長い時間をかけても故障を完全に治す可能性が高いトミー・ジョン手術を選んだのでしょう。早期復帰をしたとしても依然として肘に不安が残り、再び故障する可能性は否定できないPRP療法は、ダルビッシュ選手にとって、耐えられないオプションだったに違いありません。
これに対し田中選手は怪我や故障でチームを離れる事が少なく、体調が悪い時でも試合に出場し続け、結果をだしてきました。長期の欠場としては2010年に太腿の肉離れ、右大胸筋部分断裂で約2ケ月欠場したことがあるだけです。田中選手にとって、15〜18ケ月間もチームから離れる事が前提になるトミー・ジョン手術は受け入れがたい選択肢だったのでしょう。リスクはあるが早期復帰が可能なPRP療法を選んだ事もうなずけます。
(日本が誇る2人のエースが異なった決断をしたのは何故か?トミー・ジョン手術を選んだダルビッシュ有 回避した田中将大|もこすくーあなたの健康をサポート 2015/04/08)
この記事に対しダルビッシュ投手は、治療方針の違いは野球観ではなく、怪我の程度の差だと反論した。
ダルビッシュ投手は3月、トミー・ジョン手術を受け、順調に回復すれば、2016年シーズン以降に復帰すると見られている。
トミー・ジョン手術は、損傷した肘の靭帯を切除し、代わりに別の場所から取り出した正常な腱を移植する。最初に手術を受けたアメリカの投手トミー・ジョンにちなんでいる。
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