ハローキティなどのキャラクターで知られるサンリオは4月8日、株主6249人分の個人情報が漏洩した可能性があると発表した。漏れた疑いがある個人情報は、氏名、住所、生年月日のほか、メールアドレス、電話番号など。全株主(5万9727人)の約1割にあたる情報が漏洩した可能性がある。
漏洩があったのは株主向けのインターネットサイト「サンリオ株主ポイント倶楽部」。サンリオは株主優待制度で「株主優待ポイント」を贈呈する仕組みを取り入れており、株主はこのサイトで、株主優待ポイントをテーマパークチケットやサンリオ直営店で使える割引券などと交換することができる。
サンリオのプレスリリースによると、7日午前7時47分、株主から同社宛に「サンリオ株主ポイント倶楽部にしか登録していないメールアドレス宛に投資勧誘メールが届いた」とメールがあったことを受けて、調査を開始。情報漏えいの可能性があると判断したという。この時点でサイトに登録していた会員数は、6249人だった。
サンリオ株主ポイント倶楽部を運営するのは、サンリオではなくインベスター・ネットワークス。不動産投資のアルデプロや、ゴルフポータルサイトを運営するゴルフダイジェスト・オンラインなども、同様の株主ポイントシステムを利用している。インベスター・ネットワークスは現在、漏洩経路などの調査を行っているという。サンリオは8日11時半から記者会見を開き、江森進常務が「多大なご迷惑をお掛けして深くおわびする」と陳謝した。
一連のニュースを受けて、サンリオ株は8日午前、急落。一時は前日比4.3%安となり、1月16日以来の日中下落率となった。しかし、株価の動きについてネットからは「下がったところで買い増ししたい」。「事を荒立てて株価下げるくらいなら、株主は黙っている」などの反応があがっており、午後は株価が、一時プラスに転じる動きも見せていた。
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