【日中首脳会談】安倍首相と習近平国家主席、今度は笑顔だったわけ(画像)

安倍晋三首相は中国の習近平国家主席と会談した。習氏は、険しい表情を崩さなかった2014年11月の会談から一転、終始、にこやかな表情だった。

安倍晋三首相は4月22日、訪問先のインドネシアで中国の習近平国家主席と会談した。約30分間の会談で習氏は、険しい表情を崩さなかった前回(2014年11月)の会談から一転、終始、にこやかな表情だった。

■2015年4月22日の日中首脳会談

■2014年11月10日の日中首脳会談

前回の日中首脳会談で習氏は、険しい表情のまま、安倍首相と目を合わせることさえ避けていた。今回の会談では両氏はにこやかだった。

NHKニュースによると、会談で習氏は、「中日関係は改善してきた。せっかくの機会なので中日関係の発展について、安倍総理大臣の見解を聞かせてほしい」と発言。これに対して安倍氏は、「日中関係が改善しつつあると評価している。日中関係の発展は、日中両国・国民の利益であり、戦略的互恵関係の推進によって、地域や世界の安定、繁栄に貢献していくことはわれわれの責務だ」とした上で、「青少年の交流を含め、さまざまなレベルで交流と対話を深め、日中関係を発展させていくようともに努力を重ねていきたい」と応じた。

朝日新聞デジタルによると、今回会談を呼びかけたのは日本からだったとされる。前回の首脳会談以降、日中韓の交流が盛んになってきた流れを、確実なものにしようとしていたという。

しかし、8月の終戦記念日に合わせて安倍首相が発表を予定している戦後70年の談話(安倍談話)を中国側は注視しており、会談の実現について、日本側は直前まで測りかねていたとされる。それでも会談に至ったのは、中国側が、歴史認識などをめぐる中国の立場を安倍首相に直接伝える好機と判断したことや、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)の順調な立ち上げにむけて日中関係の改善をアピールしたいとの考えから、習氏と安倍首相の会談をセットしたのではないかとの見方もある。

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