ポール・マッカートニー、49年ぶり武道館「ヒサシブリ!」 初披露したあの曲も【全曲掲載】

元ザ・ビートルズのポール・マッカートニー(72)が28日、1966年のビートルズ初来日以来、49年ぶりに東京・日本武道館のステージに立った。
TOKYO, JAPAN - APRIL 28: Paul McCartney performs live at the Budokan on April 28, 2015 in Tokyo, Japan. (Photo by Ken Ishii/Getty Images)
TOKYO, JAPAN - APRIL 28: Paul McCartney performs live at the Budokan on April 28, 2015 in Tokyo, Japan. (Photo by Ken Ishii/Getty Images)
Ken Ishii via Getty Images

ポール、49年ぶり武道館に興奮「ヒサシブリ!」【全演奏曲掲載】

ザ・ビートルズポール・マッカートニー(72)が28日、1966年のビートルズ初来日以来、49年ぶりに東京・日本武道館のステージに立った。半世紀前、同所で演奏した「イエスタデイ」「ペイパーバック・ライター」をはじめ、2時間20分にわたって全28曲を披露し、客席を埋め尽くした1万人の観客を歓喜させた。

沿道を埋め尽くしたファンの声援に出迎えられたポールは、午後4時33分に会場入り。その後行われたリハーサルでは、京セラドーム大阪、東京ドーム公演では演奏されなかったビートルズの名曲の数々の“音漏れ”に、開場を待つファンの期待は一気に高まった。午後6時20分に開場すると、場内では手拍子や歓声が自然に起こり、場外ではチケットを入手できなかった数百人のファンが、漏れ聴こえる音に耳を澄ませた。

開演予定時間から1時間25分が過ぎた午後7時55分。場内が暗転し、49年ぶりのステージを踏みしめたポールは、地鳴りのような拍手と大歓声に手を振って応えた。注目の1曲目はビートルズの「キャント・バイ・ミー・ラヴ」。演奏後には日本語で「コンバンハ、トーキョー! ブドウカンヘヨーコソ!」とあいさつし、2曲目の「セイヴ・アス」の後にも「ヒサシブリ、ブドウカン!」と呼びかけた。

4曲目には、今回の来日公演では初披露となるビートルズの「ワン・アフター・909」を演奏。観客の盛り上がりはすさまじく、ポールとバンドもそれに応えるように熱いパフォーマンスで応じる。66年のビートルズの日本武道館公演でも披露された「ペイパーバック・ライター」で往年のファンの涙腺を刺激すると、65年に発表されたビートルズのアルバム『ヘルプ!』の収録曲「アナザー・ガール」を、ポールいわくライブでは世界初披露した。

「イッショニ、ウタオウヨ!」との呼びかけとともに演奏された「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」ではさらに大盛り上がり。「レット・イット・ビー」と「ヘイ・ジュード」では1万人がリストバンド式のライトを揺らし、場内が光で埋めつくされると、ポールは「みんな最高だよ!」と興奮した。

アンコールを求める大歓声に応えてステージに戻り、「ブドウカン!」「ブドウカン!」と観客とのコール&レスポンスを楽しむと、演奏し始めたのは「イエスタデイ」。ポピュラー音楽史を代表する珠玉の名曲が、約半世紀という時を超え、同じ“ロックの聖地”で再び歌われる歴史的瞬間が実現した。

ラストはメドレーの「ゴールデン・スランバー~キャリー・ザット・ウェイト~ジ・エンド」で締めくくり。すべての演奏を終えると「みんなビューティフルだよ、武道館! マタアイマショウ! マタネ! See you next time!」と再会を約束し、ステージをあとにした。

昨年5月、来日後の体調不良で全4公演の中止を余儀なくされたポールは、今回のツアーで5公演を完遂し、のべ20万人を酔わせた。

■「アウト・ゼアー ジャパン・ツアー2015」日本武道館公演セットリスト

01. キャント・バイ・ミー・ラヴ(ビートルズ)

02. セイヴ・アス(ソロ/最新アルバム『NEW』より)

03. オール・マイ・ラヴィング(ビートルズ)

04. ワン・アフター・909(ビートルズ)☆

05. レット・ミー・ロール・イット(ウイングス)

06. ペイパーバック・ライター(ビートルズ)★

07. マイ・ヴァレンタイン(ソロ)

08. 1985年(ウイングス)

09. 恋することのもどかしさ(ソロ)

10. 夢の人(ビートルズ)

11. アナザー・デイ(ソロ)

12. ダンス・トゥナイト(ソロ)☆

13. 恋を抱きしめよう(ビートルズ)

14. アンド・アイ・ラヴ・ハー(ビートルズ)

15. ブラックバード(ビートルズ)

16. NEW(ソロ/最新アルバム『NEW』より)

17. レディ・マドンナ(ビートルズ)

18. アナザー・ガール(ビートルズ)☆

19. ゴット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ(ビートルズ)☆

20. ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト(ビートルズ)

21. オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ(ビートルズ)

22. バック・イン・ザ・U.S.S.R.(ビートルズ)

23. レット・イット・ビー(ビートルズ)

24. 007死ぬのは奴らだ(ウイングス)

25. ヘイ・ジュード(ビートルズ)

【アンコール】

26. イエスタデイ(ビートルズ)★

27. バースデイ(ビートルズ)☆

28. ゴールデン・スランバー~キャリー・ザット・ウェイト~ジ・エンド(ビートルズ)

☆=今回の来日公演で初披露した曲

★=1966年のザ・ビートルズの日本武道館公演でも披露した曲

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