今井雅之、末期の大腸がんと告白「病には勝てなかった...」

大腸がんのため、出演予定だった舞台『THE WINDS OF GOD』を降板した俳優の今井雅之(54)が4月30日、東京・新国立劇場で行われた同舞台のゲネプロ前に会見を開いた。

今井雅之、末期の大腸がんと告白「病には勝てなかった…」

大腸がんのため、出演予定だった舞台『THE WINDS OF GOD』を降板した俳優の今井雅之(54)が4月30日、東京・新国立劇場で行われた同舞台のゲネプロ前に会見を開いた。がん公表後、報道陣の前に初めて姿を見せた今井は「ギリギリまで自分の体と相談したんですけど、ドクターストップ、プラス自分でも舞台に立てない」と無念さをにじませ、病状が「末期がんのステージ4」だと明かした。

会見に登場すると、報道陣に一礼。マイクを通じて「これが精一杯の声です」と、ややかすれた声で決断に至る経緯を説明し、「自分の判断で降ろさせてくれと(言いました)…」と目に涙を浮かべながら言葉を詰まらせた。続けて「本当にすいません、病には勝てなかった…」と頭を下げた。

現在は、入院中でリハビリに励んでいるという今井は「CTスキャンをしたら大きい腫瘍が2つ、3つありました。かなり痛みもあるし、ほとんど歩けなくなって、声も出なくなった」と深刻さを告白し、抗がん剤治療も「2クール目に入った」と話した。

今後について「静養して、筋力をつけていきたい」と神妙な面持ちで話すと、ファンに向けて「本当にこんなことになってしまいましたけど、僕は精一杯、この仕事を命がけで、やっていきますので、どうか応援よろしくお願いします」と呼びかけた。

今井は、今年2月に行われた同舞台の制作発表会見で、昨年末に大病を患い、一時は「余命3日」とまで診断され、腸の緊急手術を行ったことを告白。舞台降板発表後には、自身のブログで「ホンマ悔しくて悔しくてたまりません!」と苦しい胸の内を露わにしていた。

同舞台は、予定した15公演のうち5公演を中止。所属事務所によると、今井は5月下旬の公演に出演するために、体に負担のかからない程度の仕事とリハビリに励むとしている。

今井の代役は俳優の重松隆志(41)が務める。今井から直接電話で代役を頼まれたという重松は、書面を通じて「いろいろな思いがありますが、今の僕には『Let's go for it!』、やるしかない」と力強く意気込んだ。

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