耳を失った猫のラッセル、傷ついた動物たちを癒やす(画像)

「彼は、どの動物たちとも仲良くなろうとするんです」

猫のラッセルは、2014年から1年半に渡り、アメリカ・ノースカロライナの動物病院で過ごしている。火事によって顔や体が焼けてしまったからだ。火事によって家族の家は失われ、ラッセルは目や耳の先を失った

しかし、大怪我にもかかわらずラッセルは回復していった。そして、治療するために動物病院にやってきた新しい仲間たちに、すり寄っていった――。

「彼は、どの動物たちとも仲良くなろうとするんです」。救急の動物病院に勤務するミーガン・マウスさんはいう。「彼はとっても好奇心が強くて愛らしい猫なんです」

Photo: Animal Emergency Hospital and Urgent Care

最近、鹿の赤ちゃん・ダリアが動物病院に運ばれてきた。ダリアは、誰かの家の芝生で発見されたという。母鹿はおそらく死んでおり、ダリアは助けを必要としていた。

こうしてやってきたダリアに、ラッセルは近づいていって挨拶した。

ラッセルは、すぐに新しい友だちと仲良くなってしまうのだ。

And of course, Russell the man has been showing Darla the ropes and sharing his bed. (Russell has recently been thinking of chewing his still healing ankles, so he did have to get his e-collar put back on.)

Posted by Animal Emergency Hospital and Urgent Care on Monday, May 18, 2015

ラッセルの鳴き声は、犬たちの心も満たしてくれる。目を怪我したチワワのラスコーとも仲良しになった。

自動車と衝突した、迷子のラブラドール・レトリバーも、ラッセルの温かさによって自分を取り戻したという。

Russell has been such a wonderful spokescat for our Good Samaritan Program, including giving support to other patients when needed.

Posted by Animal Emergency Hospital and Urgent Care on Sunday, January 18, 2015

怪我をしたこれらの犬たちは、今は別々の家に暮らしている。治療を受けた子鹿のダリアも、今は自然界に戻るために野生動物のリハビリセンターに移されている。

ラッセルは今、隣にすり寄って励ましてあげられる動物が来るのを待っている。

Photo: Animal Emergency Hospital and Urgent Care

あなたは疑問に思うかもしれない。「こんなに時間があって、友だちと交流していて、ラッセルはいつ家に帰って家族と会ってるの?」と。

誰もこの問いに答えることはできない。20数回の手術や治療を施しても、ラッセルはまだ完全に治癒していないのだ。そして、彼の家もまだ再建されていないという。

しかし、ラッセルは病院で待つことを受け入れている。寛大な寄付によって、ラッセルの治療費はまかなわれており、彼には、十分なおもちゃやベッドがあり、ケアできる環境も整っている。

バレンタインデーの数日後には、Facebookページを通じてラッセルを見守っている、世界中のファンから風船も届けられた。

Happy Valentine's Day from the most popular cat around! Pictures, video, and many thanks to come!

Posted by Animal Emergency Hospital and Urgent Care on Friday, February 14, 2014

動物病院のスタッフは、みんなの心を癒す魔法使いのようなラッセルが大好きだ。ラッセルは、包帯を巻き換えているときも、ゴロゴロと喉を鳴らす。そして病院では、診察中の動物を待ちながら、つらい日々を過ごす飼い主たちのそっと寄り添う。

「ラッセルは、知り合ったすべての生きものに、何か特別なことをしてくれます」。マウスは教えてくれた。「ラッセルは、彼らに希望を与えます。彼はとっても我慢強い小さな猫なのです」と。

可愛いラッセルを見守りたい人は、病院のFacebookページを見るといいだろう。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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