世界最高齢でフルマラソン完走した女性 76歳で走り始めたのには理由があった

92歳のアメリカ人女性、ハリエット・トンプソンさんが、フルマラソン完走の最高齢女性記録を打ち立てた。しっかりとした足取りでフルマラソンを完走したハリエットさんだが、実は過去にガンを患った経験がある。

92歳のアメリカ人女性、ハリエット・トンプソンさんが、フルマラソン完走の最高齢女性記録を打ち立てた。

5月31日にカリフォルニア州サンディエゴで開催された「ロックンロール・マラソン」に息子のブレニーさんと参加したハリエットさんは、42.195キロを7時間24分で完走した。

しっかりとした足取りでフルマラソンを完走したハリエットさんだが、実は過去にガンを患った経験を持っており、76歳でマラソンを始めたきっかけも、ガンや白血病の研究支援を呼びかけるためだという。これまでにハリエットさんの呼びかけで「白血病とリンパ腫協会」に集まった寄付金は総額9万ドルを超える。

「自分が暮らしている老人ホームの全員に、毎年寄付を頼んでいます。寄付してくれた人たちにはお礼の手紙を書いて、『これが最後の年になると思う』と話しているのですが、毎年それを繰り返しています」

マラソンを始めたのは76歳と遅めだったにも関わらず、ハリエットさんが記録を更新したのは、今回の最高年齢だけではない。彼女は2014年に、90歳を超える女性のそれまでのタイムを3時間近くも更新しているのだ。

ちなみに今回は、2010年のホノルル・マラソンを完走したグラディス・バリルさんの「92歳と19日」の記録を「92歳と65日」で破って、最高齢女性の記録を更新した。

成功の秘訣を聞かれたハリエットさんは、「とにかくやり続けて、何事も楽しく考えるようにすることかしら」と話している

また、女性の最高齢記録を更新したことについて感想を求められると、謙虚にこう答えた。「今だから珍しいように思われるのでしょう。ですが10年もすれば、まったく珍しいことではなくなります。人間の寿命は延びていますから」

この記事はハフポストUK版に掲載されたものを翻訳しました。

[日本語版:湯本牧子/ガリレオ]

二の腕でリンゴをつぶした記録 8個

ギネス・ワールドレコード2015

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