7日に投開票されたトルコの総選挙では、保守系与党・公正発展党(AKP)の議席が、政権発足以来初めて過半数を割り込んだ。
CNNトルコによると、開票率97%の段階で、AKPの得票率は40.8%にとどまった。一方、少数民族クルド人中心の国民民主主義党(HDP)の得票率は議席獲得の制限ラインである10%を突破し、13%に達する見通し。
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エルドアン大統領は、今回の選挙でAKPが勝利を収め、同氏の権限強化を可能にする憲法改正の実現を目指していた。そのために、AKPは国会の3分の2議席を確保する必要があった。12年間続いた1党支配に終止符が打たれたことで、今後エルドアン大統領とダウトオール首相の影響力低下が予想される。
選挙結果を受け、トルコリラは売りが優勢となり、ドルに対して過去最安値をつけた。