30年ほど前、空港のそばに住んでいる男が、飛行機の乗客が思わず2度見しそうなイタズラをした。屋根に、「クリーブランドへようこそ」の文字を書いたのだ。ただし、この男、住んでいるところはミルウォーキー。クリーブランドから約540キロ離れている。
540キロといえば、東京と岡山ぐらいの距離。岡山への到着間際に「ようこそ東京へ!」と書かれているのを見るようなものだろう。
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このイタズラを行ったのは、マーク・グービンさん。地元紙のミルウォーキー・ジャーナル・センチネルの記事によると、最近引退した写真家だ。彼がこのイタズラを行ったのは約30年ほど前。屋上でランチをしていた時に、同僚の女性が、低く飛んでいる飛行機を見てこういった。
「『ミルウォーキーへようこそ!』ってここに書いたら、素敵だと思わない?」
しかし、グービンさんが書いたのは「クリーブランドへようこそ!」の文字だった。こんなイタズラをした理由を、グービンさんは次のように話した。
「全くの冗談だった。面白いだろ?」
結果、彼が行ったイタズラは、当時、多くのメディアが取り上げた。現在も飛行機フリークの間で語り継がれている。
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もちろん、当初はこのイタズラを批判する人もいた。「乗客が困惑する」と、抗議の手紙も受け取った。一部の近隣住民からも、最初は「恥ずかしい」と言っていた。しかし、市はいたずらに目をつぶり、近隣住民も「恥ずかしい」から「面白い」という意識に変わった。
今でも、飛行機の乗客は、このサインを見てある人は笑い、ある人は困惑する。
60歳を過ぎたグービンさんは言う。
「人生、やり直しはきかないんだ。楽しんで!」
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