女子サッカー選手が同性婚「反対する人たちにも感謝しています」

サッカー女子ワールドカップにカナダ代表として出場したエリン・マクロード選手が、アメリカ人のエラ・マザー選手と結婚式を挙げた。2人の結婚を批判する人たちもいたが、マザー選手はその人たちにも感謝の言葉を綴っている。

サッカー女子ワールドカップが盛況のうちに幕を閉じてから4日後の7月9日、大会に出場したカナダ代表のゴールキーパーのエリン・マクロード選手が、長年のガールフレンドだったアメリカ人のエラ・マザー選手と美しい結婚式を挙げ、誓いの言葉を交わした。

2人はアメリカ女子1部リーグの「ヒューストン・ダッシュ」に所属するチームメイトで、マザー選手は、2015年3月に同性愛者であることをカミングアウトしていた。

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2人には多くの祝福のメッセージが寄せられ、それに対してマザー選手は「エリンと私は全てのメッセージに感激しています。皆さんの愛とサポートに感謝します」と、心からの感謝と喜びを伝えた。

残念なことにメッセージはすべて好意的なものばかりではなく、なかには同性婚に反対する人たちからの批判的なメッセージもあった。しかしマザー選手は、批判のメッセージに対しても感謝の言葉を綴った。

「『その他』のメッセージにも感謝しています。私のために祈ってくれて、そして私自身の祈りを強固なものにしてくれてありがとうございます。あなたが『神よ、エラをお助けください。彼女がその女性を愛し、敬い、忠誠を尽くし、賛美するという罪を犯してしまうことを、どうぞお許しください』と祈るとき、私も同じように祈っているのです。『天の父なる神よ、私が伴侶を見つけることをお許しくださり感謝します。私が信仰心を強め、思い描いていた自分になれるよう助けてくれる相手を見つけることをお許しくださり、感謝します。誰かを心から愛するということが、どういうことかを教えて下さりありがとうございます。アーメン』」

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結婚に先立つ2015年3月の自身のブログの中でも、マザー選手は自分の性的傾向と信仰について触れてこう書いている。

「私がエリン・カトリーナ・マクロードを深く愛していることは、誰の目にも明らかです。もちろん、彼女が女性であることは分かっています。間違っているという人がいることも知っています。私は自分が罪を背負っていることを分かっています。でもこの世に罪のない人などいるでしょうか?」

そして、旧約聖書の詩編37篇4節を引用して、こう書いている。「主をおのれの喜びとせよ。主はあなたの心の願いをかなえてくださる」

「私が生涯で最も愛する人が『誓います』と言いました。エラ、あなたはわたしが生きる理由です。それに、結婚しても2人ともイニシャルが変わらないのがいいでしょう?」

2人を祝福する人としない人、両者に宛てたマザー選手の感謝の言葉は、2人の結婚を更に美しく喜びにあふれるものにした。

この記事はハフポストUK版に掲載されたものを翻訳しました。

[日本語版:湯本牧子/ガリレオ]

ワイルドな女子サッカー選手たち

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