少女は、長く美しい髪を切った。がんと闘うボーイフレンドのために。

愛のために、少女は大切なものを手放しました――。

愛のために、少女は大切なものを手放しました――。

リビー・タッカー・スピアーズは、イギリスのバッキンガムシャー州ミルトン・キーンズに暮らす9歳の少女。リビーは、長く美しいブロンドの髪が自慢で、ディズニー映画『塔の上のラプンツェル』の主人公に憧れていました。

ABCニュースによると、しかしリビーは、病院でボーイフレンドのエイデン・セレックに会って心変わりしました。7歳のエイデンは、腎臓がんの治療のため化学療法を受けていて、治療による副作用で髪を失っていたのです。

(右)リビー・タッカー・スピアーズ(左)のエイデン・セレック

リビーは、エイデンの様子を見て、深く心を動かされました。

「リビーは、私にいいました。『エイデンに髪をあげたい』と」。リビーの母シャーリー・スピアーズさんは、ABCニュースに語りました。「『あなたにできないわよ』といったら、『だけど、私は髪をあげたいの。彼の愛らしい髪がなくなってさみしいの』とリビーはいいました」

エイデンがウィッグ(かつら)に興味を示さなかったので、シャーリーさんはリビーに、少年や少女にウィッグを届けるチャリティ団体「リトル・プリンセス・トラスト」を紹介しました。

こうしてリビーは、自慢の長い髪を約28センチ切って、団体に寄付したのです。

「リビーは、素晴らしいことをしてくれました」。がんと闘うエイデンの母クレア・セレックさんはハフポストのメールインタビューに答えてくれました。「息子は教えてくれました。リビーが病院に来てくれたときに、(息子の)髪がなくなったことを知って、ひどく動揺していたそうです。そして、彼女は息子のために何かサポートしたいといったのです。ふたりには、愛に満ちたたしかな友情がありました」

リビーとエイデンの家族は、かねてから交流があり、リビーとエイデンは幼なじみでした。だから、ふたりの関係は特別なものだったのです。

「ふたりは、自分たちのことを“ボーイフレンド”、“ガールフレンド”と呼び合っています」。リビーの母、スピアーズさんはABCニュースに話しました。「バレンタインデーには、お互いにカードやプレゼントを贈り合っていました」

髪を切ったリビーは、エイデンが3度目の化学療法を受けた後、ふたたび病院を訪れました。エイデンは、新しい髪型をしたリビーを見て、とっても嬉しそうでした。

「エイデンは『リビー、髪がすごく短くなったね。でも、すごく可愛いよ』といいました」。セレックさんはハフポストに語りました。「しかし、リビーは褒めてもらうだけではなかったのです」。エイデンは、病状に関心を持ってくれたことに対する「ありがとう」の気持ちを込めて、リビーにネックレスをプレゼントしてくれたそうです。

エイデンは、最近5回目の化学療法を終えました。彼は12月まで治療を受けます。そしてリビーは、これをきっかけに大きなものを得ました。

リビーの母・スピアーズさんによると、リビーは今、クラウドファンディングを通じて、エイデンの化学療法が終わったことをお祝いし、“ボーイフレンド”をディズニーランドに連れていくための寄付を呼びかけています。

リビーとエイデンについてもっと詳しく知りたい人や、寄付に関心がある人は、こちらのサイトを見るといいでしょう。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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