7月27日〜8月3日まで、カナダのバンクーバーでLGBTのお祭り「バンクーバー・プライド・パレード&フェスティバル」が開かれた。
今年で37回目を迎えるこのフェスティバルは、LGBTを支援するNPO「バンクーバー・プライド・ソサエティ」によって運営されており、期間中は様々なイベントが開催される。
その一つ、7月27日に開かれた「プライド・パーティー」では、バンクーバーのグレゴール・ロバートソン市長がゲストDJを務めた。ちなみにこのプライド・パーティーは、ロバートソン市長を支持する政党「ヴィジョン・バンクーバー」が主催している。
ロバートソン市長は、テレビ番組「ルポールのドラァグレース」シーズン5の優勝者でドラァグ・クイーンのジンクス・モンスーンさんと共にステージに立ち会場を盛り上げた。
LGBTを祝うイベント「バンクーバー・プライド・パレード&フェスティバル」だが、今回は政治的な思惑が入り乱れた。
バンクーバー・プライド・ソサエティはブリティッシュ・コロンビア州人権法とカナダの刑法に、「ジェンダー・アイデンティティ(自分が自覚している性別)」を守る条項を含めることを求めるキャンペーンを展開している。そして、この法改正を支持すると誓約書にサインしなければ、プライド・パレードには参加できないと発表したのだ。
ロバートソン市長はこの法改正を支持しており、パーティーの参加者にも「バンクーバー・プライド・ソサエティ」のキャンペーンを支援するよう訴えた。しかし、この法改正に否定的なブリティッシュ・コロンビア自由党は、プライド・パレードへの参加を拒否された。
政治的な判断をフェスティバルに持ち込むことに反発したバンクーバー・プライド・ソサエティの理事の1人は、7月27日に辞任している。
政治的な決定が議論を呼ぶ結果になってしまったが、全体としては今までにない新しい動きもみられるイベントになった。
7月27日に、バンクーバーの市庁舎にLGBTのシンボルのレインボーカラーの旗に加えて、始めてトランスジェンダーのシンボルであるブルーとピンクのストライプの旗も掲げられたのだ。
ここにもロバートソン市長は姿を見せ、市庁舎の前で地元のLGBT活動家でドラァグ・クイーンの「ジョアンE」さんとともに、LGBT活動をアピールした。
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この記事はハフポストカナダ版に掲載されたものを翻訳しました。
[日本語版:平井真弓/ガリレオ]
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