反同性愛者の落書きを見た母は、子供たちのために......(LGBT)

自分の家のガレージが、反同性愛者による落書きで荒らされたとき、エリン・ケネディー・デロングさんは反撃しなければならないとわかっていた。

7月末、自分の家のガレージが、反同性愛者による落書きで荒らされたとき、エリン・ケネディー・デロングさんは反撃しなければならないとわかっていた。

真夜中、デロングさんの17歳の娘・ミランダさんは、両親を起こした。ニュージャージー州ヴィラにある家のガレージに、灰色のスプレーで「私はゲイよ」と落書きされていることに気づいたからだ。

デロングさんと夫ジョーさんは、バイセクシャルと自認している2人の娘、ミランダさんと14歳の次女エミリーさんを元気づけようと、「彼ら(同性愛者)は、何も恥じることはないのよ」と語ったという。

そこで、デロングさんは、娘たちと落書きをきれいに洗い落として……元どおりにガレージの戸を戻すよりも、むしろレインボーに塗ることにした。後にLGBTブログ「Evolequals」が、「周囲数マイルで最も大きいレインボーフラッグの画像」と呼んだ、虹色のガレージを作ろうと決めたのだ。デロングさんは、ハフポストUS版に対し「そうすることで、誇りをもって、そして声を大にして、私たちはLGBTファミリーだといえます。それは全く問題ないことなのよ、と伝えられるでしょう」と語った。

「私たちは、告知することで灰色のスプレーよりも価値が生まれると思ったんです」。こうして、9歳の息子ジョーイくんがいるデロンギさんは、「ストップ同性愛嫌悪」のFacebookページに、虹色のガレージの写真を投稿したのだ。

この家族の写真が証明するように、新しいガレージの戸は、実に印象的だ。デロングさんによれば、このペイントは圧倒的な称賛を受けたという。「家族や友人、そして無数の見知らぬ人たちは、すごくポジティブで協力的ですよ」と話す。「私や家族に向かって、反同性愛の言葉を叫ぶ近所の子供たちは、“大変”ですが、でも聞き流すように努力しています。子供たちのやることは――私たちよりも――彼らの価値観を物語るものですからね」と彼女は付け加えた。

「それでも、これらの出来事はあらゆる意味で驚くべきことでした」

「LGBTを受け入れるには、遥かに長い道のりがあるのだということを、私たちは学びました」とデロンギさんは語った。「人々が、“素晴らしいご両親ですね”といってくれるのありがたいことですが、私たちがしたことは、ごく普通の子育てで、特に驚くことではないと思ってくれたらいいな、と思います」

彼女は、重ねていいました。「私たちは、子供たちに、素直な心を持った、人に共感できる、立派な人になってほしいと思っています。私たちは、これらの出来事を通じて、例を示しただけなのです」

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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