NEWS
2015年08月25日 01時16分 JST

ジンバブエの独裁者ムガベ大統領、極貧に苦しむ国民を尻目にアイスクリーム会社設立

国連世界食糧計画(WFP)の最新統計によると、ジンバブエは最貧国の一つだ。現在、ジンバブエ国民の72%は貧困ライン(必要最低限の生活水準を維持するために必要な収入)を下回った生活をしており、1日に稼ぐことのできるお金は1.25USドルにも満たない。

しかし、ロバート・ムガベ大統領と妻グレース・ムガベ夫人は、そんな状況でもアイスクリームとチョコレートの会社の立ち上げを思いついた。

ガーディアン紙が2012年に「長い間、国の財産をすべて搾取していると非難されている」と書いたように、この浪費癖の激しい大統領とファーストレディーは、地元のスーパーに「アルファ・オメガ」というブランドの製品を置くことを発表した。

mugabe icecream

2013年8月、大統領就任式でアイスクリームを食べるムガベ大統領 AFP PHOTO / ALEXANDER JOE (Photo credit should read ALEXANDER JOE/AFP/Getty Images)

mugabe icecream

2013年1月、大統領選挙の集会で演説するグレース夫人(右)とアイスクリームを食べるムガベ大統領

2012年、世界最大の食品メーカー、ネスレが2012年にグレース夫人の農場からミルクの購入を停止したため、夫人は自国の食品メーカー「アルファ・オメガ」を立ち上げた。ネスレは2009年にも、人権問題活動家からの圧力により、グレース夫人の経営するグシュンゴ・デイリー・エステートとの取引を終了している。

ジンバブエの国営テレビ局は、新しいデザートの製品の発表を放映した。大臣や政府官僚たちがさまざまなアイスクリームを食べる様子が現地メディアのアイウィットネス・ニュースで取り上げられている。ジンバブエの農林水産大臣は、「アルファ・オメガは低価格なので参入当初から国内市場のシェアの30%を獲得している」と話した。アルファ・オメガはミルク、ヨーグルト、ジュースも生産している。

ジンバブエの独裁者ムガベ大統領は、アイスクリーム事業に参入するのは良いアイディアだと思っているのかもしれないが、この国はまだ長期の経済危機に苦しんでいる。ジンバブエでは多くの企業が破綻し、IMFと世界銀行はムガベ大統領に増大する一方の債務を返済するように迫っている

国がもっと多く食料品を生産すれば、去年よりも今年のほうが食料不足で困る人は少なくなるだろう。しかし国連によると、ジンバブエの食と栄養の供給はまだ「脆弱」で、「自然や経済の影響を受けやすい」と注意を促している。2003年で63%だった地方の極貧地域の割合は、2014年で76%にまで跳ね上がっており、この国ではまだ多くの人がその日食べる物を探すのに苦労している。

ムガベ大統領

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

【関連記事】

ハフィントンポスト日本版はTwitterでも情報発信しています

2015-04-13-1428914872-4591641-gengo.png