東京都の舛添要一知事は9月4日、「使い切る」としていた佐野研二郎氏デザインの東京オリンピックエンブレムが記された紙袋や名刺について、一転して使用中止すると述べた。東京オリンピック組織委員会と協議のうえ決定したという。NHKニュースなどが報じた。
舛添氏は2日、エンブレムが印刷された4000枚の紙袋や名刺などについて、「ポスターはエンブレムを知ってもらうためのものだが、(名刺などは)ついでに入っているだけ。税金の無駄をなくしたい」と発言。「もったいないので、使えるものは使う」として、招致段階のロゴ入り名刺とともに使い続けるよう職員に指示する考えを示していた。
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この舛添氏の発言に、日本を元気にする会代表の松田公太参院議員は、「東京都が訴訟リスクに巻き込まれる可能性があるのでやめた方がいい」とツイート。継続利用に懸念を示した。ベルギーのデザイナー、オリビエ・ドビ氏が、自身の制作したリエージュ劇場のロゴと似ているとして、使用中止を求め訴えを起こしていたためだ。
舛添氏は4日の定例会見で、“佐野エンブレム”の入った名刺などを使用中止を決めたことについて「組織委員会から裁判に影響を与える可能性は排除したほうがいいという見解が示された」と理由を明かした。
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