「神戸山口組」新団体結成か 神戸市内で初の定例会【山口組分裂】

日本最大の指定暴力団「山口組」の分裂問題で、山口組から離脱した団体の組長が9月5日、神戸市中央区に集まった。

日本最大の指定暴力団「山口組」の分裂問題で、山口組から離脱した団体の組長が9月5日、神戸市中央区に集まった。朝日新聞デジタルは「新団体を旗揚げし、初の定例会を開いた」と伝えている。

新組織の組長には井上邦雄・山健組組長(67)、ナンバー2の副組長には入江禎(ただし)・宅見組組長(70)、ナンバー3の若頭(わかがしら)には俠友会の寺岡修会長(66)が就任。今後、俠友会の事務所や山健組の関係施設を拠点にするとみられている。

山口組分裂、新組織に14団体 警察、他団体の合流警戒:朝日新聞デジタルより 2015/09/06 03:01)

新団体には、山口組から破門・絶縁された、山健組(神戸市中央区)、宅見組(大阪市中央区)、俠友会(兵庫県淡路市)など、主に関西の古参団体を拠点とする13団体が加わった。朝日新聞デジタルは「これに山健組傘下だった1団体が加わり、計14団体が参画した」としている。

また、神戸新聞によると、会合には東京に拠点を置き、山口組に次ぐ規模の構成員を抱える指定暴力団「住吉会」の最高幹部3人も訪れ、山健組組長らと約2時間にわたって会談した。産経WESTは、傘下団体「幸平一家」の加藤英幸総長が、山健組組長と個人的に親しく、「立会人」などの立場で出席したとの見方を伝えた。

時事通信によると、新団体の名称は「神戸山口組」とし、本部は俠友会の拠点のある淡路市に置いたとの情報がある。

山口組は日本の全暴力団構成員の46.2%にあたる約1万300人を抱えていたが、離脱後は約7000人となったとみられる。警察当局などは新たな暴力団抗争の発生を警戒している。

山口組を巡る暴力団事件

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