[東京 7日 ロイター] - 米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設をめぐる政府と沖縄県の集中協議は7日、物別れに終わった。この1カ月で5回協議を重ねたが、移設先として名護市辺野古を譲らない政府と、県外を主張する沖縄県の溝は埋まらなかった。
菅義偉官房長官は協議後、記者団に対し、「普天間の閉鎖の必要性については認識が一緒になったが、方法論については大きな隔たりが埋まらなかった」と説明。「県側の理解を得るには至らなかった」と語った。
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その上で菅官房長官は、沖縄県が辺野古で進めるサンゴの損傷調査が終わり次第、政府は埋め立てに向けた工事を再開すると表明。一方、沖縄県の翁長雄志知事は「あらゆる手段を使って全力で阻止する」と述べた。
集中協議は平行線のまま終了したが、政府は沖縄県と別の枠組みで協議を続けたい考え。菅官房長官と安慶田光男副知事が9日に会い、今後の方向性について話し合う。
(久保信博)
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