新幹線の防犯カメラ、客室でも常時録画へ 2016年春から順次

E5、E6、E7系の客室防犯カメラは、非常通報ボタンが押されたときだけ録画する仕様だったが、運転中は常に録画するよう改造する。

JR東日本JR西日本は9月9日、新幹線の客室にも防犯カメラで常時録画を始めると発表した。2016年春から順次、使用開始予定という。

対象は、東北(秋田・山形)、上越、北陸新幹線のE2、E3系の一部計144両と、E5、E6、E7(W7)系の計822両。

これまでE5、E6、E7系の客室防犯カメラは、非常通報ボタンが押されたときだけ録画する仕様だったが、運転中は常に録画するよう改造する。客室内に防犯カメラがなかったE2、E3系には増設する。

両社とも、防犯カメラの画像については「厳正に取り扱います」とコメントしている。

JR西日本東京広報室の担当者は、ハフポスト日本版の取材に「昨今の情勢と、東京オリンピックを見据え、こうした措置を取ることにしました。東海道新幹線の火災事故も重くとらえています」と話した。

2015年6月30日に起きた、東海道新幹線車内での放火事件を受け、JR東海とJR西日本は、東海道・山陽新幹線のN700系とN700A系に、もともとデッキ部分のドア下に設置されていた防犯カメラに加え、客室とデッキ通路部分にも増設することを発表していた

北陸新幹線「E7系」の客室に設置された防犯カメラ(左上)。現在は非常通報ボタンを押すと作動する。

東海道・山陽新幹線「N700系」のデッキ部分に取り付けられた防犯カメラ

東北・北陸新幹線「E2系」

秋田新幹線用「E3系」

東北新幹線「E5系」(メタリックグリーンの車両)と、秋田新幹線「E6系」(ピンクの車両)

北陸新幹線「E7系」

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