プーチン大統領、エルトン・ジョンに電話 LGBTの人権侵害「会って話そう」

「大統領は常に、人道上の問題やいかなる疑問についても話し合う用意がある」と、報道官は述べた。
SEMIKARAKORSK, RUSSIA - SEPTEMBER 24: Russian President Vladimir Putin meets with farmers in a corn field September 24, 2015 in Semikarakorsk, Russia. Putin made a one-day trip to the Rostov region. (Photo by Sasha Mordovets/Getty Images)
Sasha Mordovets via Getty Images
SEMIKARAKORSK, RUSSIA - SEPTEMBER 24: Russian President Vladimir Putin meets with farmers in a corn field September 24, 2015 in Semikarakorsk, Russia. Putin made a one-day trip to the Rostov region. (Photo by Sasha Mordovets/Getty Images)

ロシア大統領府の報道官は9月24日、プーチン大統領がイギリスの有名歌手、エルトン・ジョンさんと電話で話したことを明らかにした。イタル・タス通信が伝えた。

プーチン大統領は「日程さえ合えば、いつでも会って話そう」と伝えたという。

同性愛を公言し、パートナーの男性と同性婚したエルトン・ジョンさんは、ウクライナや経済界の指導者と会って性的少数者の権利拡大を訴えている。9月12日、BBCとのインタビューで、ロシアが「同性愛宣言禁止法」を制定するなど、性的少数者を迫害しているとして、プーチン大統領を「世界の状況からかけ離れていて、偏見に満ちており、ばかげている」と批判。直接会って話したいと訴えていた。

その直後の14日、エルトン・ジョンさんはInstagramで、「プーチン大統領から電話があった」と投稿した。

しかし、ロシア大統領府はこれを否定。後になってこの電話は、ロシアのコメディアン2人がプーチン大統領を装った「いたずら電話」だったことがわかった。

「大統領は常に、人道上の問題やいかなる疑問についても話し合う用意がある」と、報道官は述べた。

プーチン大統領は9月下旬から10月にかけて、アメリカ・ニューヨークでの国連総会に出席するほか、ウクライナ情勢を協議するためフランスを訪れる。ロシア国内の人権問題に国際的な批判が高まる中で、マイノリティーの人権を尊重する姿勢をアピールしたとみられる。

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