花嫁の父は結婚式を中断した。もう1人の父親とバージンロードを歩くために。

「こんなに情にあふれた行動は見たことがありませんでした」

9月の終わり、娘の結婚式を前に、アメリカ・オハイオ在住のトッド・バックマンさんは、娘の継父にも、何らかのかたちで感謝の気持ちを伝えたいと思った。継父もまた、大切な娘を育てるサポートをしてくれたのだから。

そこでバックマンさんは、娘のブリタニーさんとバージンロードを歩いたとき――行進を止めて、最前列まで走っていって、継父のトッド・センドロスキーさんを連れてきたのだ。ふたりで娘とバージンロードを歩く喜びを分かち合ったのだ。

この美しいシーンを、ウェディング写真家のデリア・D・ブラックバーンさんが捉えていた。彼女がFacebookに投稿したこの結婚式の写真集は、130万を超える「いいね!」を集めた。

「継親に対して、こんなに情にあふれた行動は見たことがありませんでした」と、写真家のブラックバーンさんは、ハフポストUS版に語った。「花嫁は感無量で、涙を浮かべていました」

写真を見ると、継父のセンドロスキーさんも涙を浮かべている。

地元のニュース局「WKYC-TV」のインタビューで、継父のセンドロスキーさんは、「優しい心遣いに驚きました」と語った。

「私の手を掴んで『あなたも私と同じくらい頑張ったんだ。私たちの娘とバージンロードを歩くのを手伝って』っていったんです。膝がガクガクして呆然としてしまいました。人生でこんなうれしかったことはありません。一生のなかで一番印象に残るひとときでしたね」

同じく「WKYC-TV」の取材で、バックマンさんは「センドロスキーさんとは、いつも仲が良かったわけではなかったんだ」と告白した。しかし、結婚式で敬意を表するのは、ごく自然な行動だったいう。

生みの父親は語った。「何年も、ずっと娘の成長をサポートしてくれたことに対して、言葉で感謝するだけでは足りない、というのが私の気持ちでした。娘とバージンロードを一緒に歩いてもらうのが、一番の感謝を伝える方法だと思ったのです」

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

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