南シナ海でのアメリカの「挑発的行動」に警告 中国海軍司令官

中国海軍は30日、米海軍と29日に行った南シナ海情勢に関するテレビ会議について声明を発表した。
Reuters

中国海軍司令官、南シナ海での米国の「挑発的行動」に警告

[北京 30日 ロイター] - 中国海軍は30日、米海軍と29日に行った南シナ海情勢に関するテレビ会議について声明を発表した。それによると会議で中国側は、米国が南シナ海で「危険で挑発的な行動」を続ければ、「戦争のきっかけとなるささいな事件」を招く可能性があると警告した。

米海軍は今週、中国が領海と主張する南シナ海に駆逐艦を派遣し、中国が造成した人工島の12カイリ内の海域を航行させた。

中国海軍の呉勝利司令官は、米海軍のリチャードソン作戦部長に対し「米国がこのような危険で挑発的な行動を続ければ、海と空で双方の前線部隊が深刻で差し迫った状況に陥り、戦争のきっかけとなるささいな事件を招く可能性すらある」と指摘。「米国側に対し、中・米海軍間の良好な状況を大切にし、このような事態を再び起こさないよう希望する」と述べた。

これに先立ち、米政府高官は、双方は対話の継続と「洋上で不慮の遭遇をした場合の行動基準(CUES)」を順守する必要性で一致した、と述べていた。

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