中央大法学部が都心回帰へ ブランド向上図る

中央大学は、多摩キャンパス(東京都八王子市)にある法学部を2022年までに後楽園キャンパス(文京区)に移す方針を決めた。
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中央大学は、多摩キャンパス(東京都八王子市)にある法学部を2022年までに後楽園キャンパス(文京区)に移す方針を決めた。法曹界に多くの人材が輩出した「看板学部」は1978年に他学部とともに都心から多摩に移転していたが、約40年ぶりに都心に戻すことで志願者増を狙う。

中央大が11月9日に発表した中長期事業計画の中で明記した。市ケ谷キャンパス(新宿区)にある法科大学院も後楽園に集約する。後楽園には現在、理工学部がある。

朝日新聞デジタルは「法学部と法科大学院の一体運用で教育内容を充実させ、『法科の中央』のブランド力を強化する考えだ」と伝えている。

法学部は1学年1370人が学ぶ中央大の最大学部だ。大学の前身「英吉利法律学校」が1885年に創立して以来、法曹界や官界、政界、実業界に多くの人材が輩出した。今年の司法試験合格者数でも、全国の法科大学院で首位だった。

一方、多摩キャンパスには健康づくりやスポーツ振興などに関する新学部を置く計画だ。

最近では、青山学院大が文系学部の1,2年生を相模原キャンパスから東京・渋谷の青山キャンパスに移転。明治大、東京理科大、東洋大などの主要大学で、郊外のキャンパスから一部学部を都心に戻したり、駅に近い場所に校舎を新設するす動きが相次いでいる。背景には、少子化に伴う受験生の減少がある。

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