マリのホテル襲撃で27人以上が死亡、アルカイダ系組織が犯行声明

西アフリカのマリの首都バマコで20日、武装集団が高級ホテルを襲撃し170人を人質にとって立てこもった事件で、27人が死亡したほか、武装グループの2人が殺害された。
Reuters

西アフリカのマリの首都バマコで20日、武装集団が高級ホテルを襲撃し、170人を人質にとって立てこもった。その後、治安部隊が突入し、国連当局者によると少なくとも27人が死亡したほか、武装グループの2人が殺害された。この事件でアルカイダ系武装組織「アルムラビトゥン」が犯行声明を出した。

治安関係者によると、最初の襲撃から約7時間後に事態は収束したもようだが、政府当局によると、グループの数名がなお建物の上階付近に立てこもり、特殊部隊に抵抗しているという。

襲撃されたのは市中心部にあるラディソン・ブル・ホテルで、英BBCが報じた運営会社の発表によると、宿泊客140人と従業員30人が人質になった。

治安当局筋によると、襲撃犯は10人程度で、「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫んでいたという。

治安当局筋によると、イスラム教の聖典コーランの一節を唱えた人質は解放された。仏ルモンド紙は政府当局の話として、当初少なくとも人質3人が殺害されたと伝えた。

フランス政府筋は、ホテル内に自国民がいたと話したほか、中国の新華社は、中国人もホテル内にいると報じた。

マリでは、国際武装組織アルカイダ系のイスラム反政府勢力が2012年に北部を制圧。その後、フランスの軍事介入で奪還したが、散発的な戦闘が続いている。

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