神戸新聞NEXTがYouTubeで公開した動画
列車の遅れをなくし、カメの死亡事故を減らす画期的な技術が開発された。朝日新聞デジタルなどが報じた。
JR西日本ではレールのポイント(分岐器)にカメが挟まる事故が多発し、列車に遅れが生じることが問題になっていた。そこで、彼らは専門家の知恵を仰ぐことにした。神戸市の須磨海浜水族園の協力を得て、踏切とポイントの間にU字溝を埋め、カメを逃がす対策を考案したという。
事故が起きるのはカメが活発な5〜9月。陸上を歩くカメが踏切をわたるときに、踏切から2本のレールの間にカメが落ちると、カメはレールに沿って歩くしかない。カメはやがてポイントにたどりつくも、可動部の隙間に入り込む。そこでポイントが切り替わると、カメは挟まってつぶれてしまい、信号は赤のまま変わらなくなり、列車は止まってしまうのだという。
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神戸新聞によると、JR西日本の管内でトラブルは2002~14年度に13件発生。そのうち7件が奈良県香芝市のJR五位堂駅のポイントで起きていた。線路脇から進入できないようフェンスの隙間を埋める対策を施したものの、効果が出ていなかった。
JR西日本の相談を受けた須磨海浜水族園では、同駅のポイント手前に幅と深さがともに24cmのU字溝を設置。ポイントにたどり着く前に、線路の下を通って外に誘導するようにした。すると、ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)など10匹が保護され、トラブルもなくなったという。カメは同水族園で飼育している。
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同水族園のカメ専門家、亀崎直樹さんは「(カメの)事故死を救えて、さわやかな気持ちです」と、朝日新聞デジタルにコメントしている。
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