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トランスジェンダーへの人々の見方を変えた4人を紹介しましょう

少しずつ、トランスジェンダーを巡る環境は変わりつつある。

2015年はトランスジェンダーに対する世の中の見方が大きく変わる年になった。

背景には、自分たちや仲間を取り巻く環境を改善しようと活動する、トランスジェンダーがいる。彼らは大きな注目を集めてきた。

自分の性別に違和感を持って生きる人たちは、困難を抱えていることが多い。

2012年の研究によれば、84%のトランスジェンダーが、自殺を考えたことがある。また、80%以上が恐怖心から特定の場所に出かけることを避け、19%がトランスジェンダーであるという理由で攻撃された経験を持つ。

しかし、彼らを巡る環境は変わりつつある。

ハフポストUK版が実施した世論調査では、公共のトイレをトランスジェンダーと共有しても構わないと回答したのは67%だった。また自分の子供が性別を変えたいと望んだ場合、その意見を尊重すると答えた人は69%にのぼった。

多くの人たちがトランスジェンダーを支持した理由の一つは、ケイトリン・ジェンナーなどの有名人が大きくメディアに取りあげられたことが考えられる。彼らはアメリカ人だが、イギリスにも同じように素晴らしい人たちがいる。

トランスジェンダーに対する社会の見方を改善し、トランスジェンダーコミュニティーを良くしている4名をご紹介しよう。

マンロー・バーグドルフ
バーグドルフは、DJ、デザイナー、モデル、活動家など様々な肩書きを持つ。\n
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\n彼女は自らが直面している困難や嫌がらせについて公の場で語り、トランスジェンダーコミュニティが抱える問題に光を当てている。自身がレイプ未遂の被害者になったことも明らかにしている。\n
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\nバーグドルフは現在28歳。2015年の初めにロンドンで開催されたプライド・パレードでは、アイデンティティを受け入れることを恐れないようトランスジェンダーたちに呼びかけた。\n
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\n彼女は十代の時にいじめられ、その経験が「本当の自分にならなければいけない」と気付くきっかけになったと語っている。\n
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\nバーグドルフにとって性を変えたことは 「人生で最良の決断」だった。彼女はデイリーメール紙の取材で子どもの頃より今の方がずっと幸せだと話し、こう述べている。\n
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\n「人と違ってもいいんだ、そして本当の自分でいることを怖がらないで欲しいと私は伝えたいのです」\n
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\n「私は今、自分の経験を包み隠さずに話し、トランスジェンダーの権利や、彼ら抱えている問題に光を当てています」\n
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\n「トランスジェンダーや、彼らが抱える問題、彼らの権利を世界が理解し、尊重してもらうのは大切なことですから」
パリス・リース
リースはジャーナリスト、司会者、そしてトランスジェンダーの権利推進を訴える活動家だ。これまで、メディアのトランスジェンダーの伝え方に疑問を投げかけてきた。\n
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\n彼女の活動は多岐にわたる。BBCのラジオ局「Radio One」初のトランスジェンダー司会者であり、ヴァイスマガジンのコラムニストやAttitude誌の編集主幹を務めている。BBCのテレビ番組「Question Time」や「Newsnight」に出演し、オックスフォード大学のディベート団体「オックスフォードユニオン」にも参加している。\n
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\nまた、トランスジェンダーに対する公正な報道を目指す団体 「Trans Media Watch」 と共に、トランスジェンダー報道の内容を向上するための活動をしたり、トランスフォビア (トランスジェンダーへの嫌悪)なくすためのプロジェクト「All About Trans」 の設立を支援したりもしている。\n
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\n彼女はトランスジェンダーに対するメディアの誹謗中傷に立ち向かってきた。たとえば、性適合手術を非難されて自殺した教師、ルーシー・メドウズに関する報道のあり方を疑問視したり、トランスジェンダーを「ひどいかつらを被った、おねしょをするような人間」 と書いた、ジュリー・バーチルのコラムを非難したりしてきた。\n
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\nLGBTコミュニティに貢献した人たちに送られる数々の賞を受賞しており、「最も影響のあるLGBT」にも選ばれている。\n
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\n18歳の時に強盗の罪で刑務所に入った経験も持つリースだが、今はトランスジェンダーに関する報道の変革を訴えて積極的に活動している。\n
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\n2015年初めに最優秀若手ジャーナリストに選ばれた時のスピーチではこう述べている。\n
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\n「女性になったとき、私は孤立しており人生に対して悲観的でした。励ましを得るために見たメディアでは私のように人たちが馬鹿にされていました\n
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\n「しかし5年が経ち、状況は大きく変わったようです」
サバ・ショウドリー
Helen Thomas
サバ・ショウドリーは、パキスタン出身のトランスジェンダーだ。イギリス初のトランスジェンダーパレード「イギリス・トランスジェンダー・プライド」を立ち上げた。\n
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\nまた、有色人種の同性愛者、トランスジェンダー、インターセックスをサポートするネットワーク「QTIPOC Brighton」や、南アジア出身の同性愛者のコミュニティ「desiQ」も立ち上げている。\n
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\n現在25歳のショウドリーは、LGBTの若者をサポートするプロジェクト「Allsorts Youth Project」でLGBTコミュニティの人種差別撲滅にも取り組んでいる。\n
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\nまた、性別の多様性を広げるためのNPO「Gendered Intelligence」で若い有色人種のトランスジェンダーへの支援にも取り組んでいる。\n
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\nショウドリーは、イスラム教徒のトランスジェンダーであり、そのことをTEDトークなど公の場で話している。\n
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\nハフポストUK版のブログでは、トランスジェンダーがイスラム教徒として生きる難しさを綴っている。\n
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\n「白人社会以外では、性的マイノリティはほとんど存在しない。そう聞かされてきました。しかしそれは、私の故郷を植民地化した人々が作った歴史です。彼らが性的マイノリティを犯罪にしたことで、性的マイノリティは罪の代名詞になったのです。私がイスラム教徒のトランスジェンダーであることを公にするのに、3年以上かかったのも驚きではありません」\n
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\n「性的マイノリティは信者になれない、そう私たちの文化は教えています。性的マイノリティが感じられる愛は、自分に対する愛だけ。だから性的マイノリティが信じていいのは自分だけだと言うのです。性的マイノリティは信仰や希望を抱くに値しない人間だと考えられています」\n
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\n「何年もの間、無神論者でいることで私は強くいられると感じていました。しかしある時、イスラム教徒としての生い立ちを無神論者に話して気付いたんです。無神論者でいることで、自分がとても大切にしていた何かを失っているということに」\n
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\n「再びイスラム教徒になるのは、これまでの人生で最も大変なことでした。イスラム教を受け入れ、自分のアイデンティティーの一部とするのは、いまだに簡単ではありません。しかしそれは正しいことだと感じています」
フォックス・フィッシャー
thefoxfisher/instagram
フォックス・フィッシャーは、2011年にイギリスの公共テレビ局「チャンネル4」のドキュメンタリー番組 「My Transsexual Summer」に出演し、多くのトランスジェンダーがさまざまな性別適合手術を受けている実態を伝えた。\n
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\nその後、性の不一致を取りあげたドキュメンタリー企画「My Generation」を共同で立ち上げた。\n
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\nドキュメンタリーについて、BBCにこう語っている\n
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\n「マスコミは、トランスジェンダーに関する間違った報道をしたり、否定的に伝えたりしています。私たちは、イギリスや世界のサポートグループと共に、トランスジェンダーに対する否定的な見方を変えようとしています。状況はかなり変わってきましたが、できることはまだまだあります」\n
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\n「映画は独立で制作しています。性を変える過程を人間味のあるプロセスとして伝え、トランスジェンダーが抱える問題に共感してもらいたいと思っています。この映画は、ジェンダーやそれにまつわる問題を考えるための土台です。トランスであること、性の不一致を受け入れることを様々な角度から伝える、魅力ある映画を目指しています」\n
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\n彼はまた、マスメディアがトランスの人々をよりよく理解し正しく報道するためのサポート団体「All About Trans」の親善大使としても活動している。\n
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\n\nブライトンのプライド・パレードを支援したり、 「あなたは男の子? それとも女の子?」 というタイトルの子供向けの本を共同で執筆したり、フィッシャーはトランスの人々のために精力的に活動を続けている。


この記事はハフポストUK版に掲載されたものを翻訳しました。

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