アマル・クルーニーさん、母国のために一肌脱ぐ。レバノンの少女のために奨学金

「異文化を学べば人生は変わる」

母国レバノンの女性たちが教育を受ける機会を増やしたい……。俳優ジョージ・クルーニー氏の妻で、国際的に活躍する人権弁護士のアマル・クルーニー氏が「100 Lives」と共同で奨学金制度を設立した。100 Livesはアルメニア大虐殺についての教育を行うための国際団体だ。

この奨学金により、アルメニアにあるユナイテッド・ワールド・カレッジ(UWC)ディリジャン校で、2年間「国際バカロレアプログラム」と呼ばれる学士課程の教育を受けられる。

クルーニー氏は声明の中で「この奨学金は、レバノンの若い女性にとってまたとない学びのチャンスです。海外で勉強し異文化を学ぶと、人生は大きく変わります。100 Livesが才能のある若い女性たちに学ぶ機会を与えてくれたことに、大変感謝しています」と述べている。

100 LivesおよびUWCディリジャン校の共同設立者ルーベン・ヴァーダニャン氏と並ぶアマル・クルーニー氏。(Photo: 100 Lives)

100 LivesとUWCディリジャン校の共同設立者、ルーベン・ヴァーダニャン氏はクルーニー氏について「世界をリードする人権弁護士、活動家として、アマル・クルーニーは世界中の若い女性の模範です。彼女は誠実さ、思いやり、献身とはどういうことかを教えてくれます。まさに地球市民を象徴する人物です」と話している。

また奨学金で受けられる教育については「これからの世代は、異なる文化を理解する必要があります。UWCディリジャン校では、世界中から志の高い若いリーダーたちを集め、教育を平和の力に変えるための取り組みを行っています」と述べている。

アマル・クルーニー奨学金の選考基準には「学業成績が優秀で、人権の推進と国際問題に強い関心を持つ」ことが含まれている。

最初の奨学生となったPamela Tebchranyさんは、アラビア語、英語とフランス語が堪能な学生だ。トップの成績で卒業したばかりの彼女は、人権問題と女性の平等について学ぶ予定だ。

夫のジョージ・クルーニー氏は虐殺撲滅運動に取り組んでいる。彼女が100 Livesをパートナーに選んだ理由には、そのことも関係しているのかもしれない。

ジョージ・クルーニー氏は、100 Livesの「人間性の目覚めのためのオーロラ賞」の共同司会者を2016年に務める予定だ。この賞は「危険を顧みず、他の人の命を救おうとした」人物に贈られ、授賞式はアルメニアで開催される。

またジョージ・クルーニー氏は、100 Livesのパートナーで残虐行為の撲滅に取り組む「Not On Our Watch」財団の共同設立者でもある。

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。

ゴールデングローブ賞に出席したジョージ、アマル・クルーニー夫妻。まるで王族のよう。

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