甘利明大臣「自分の記憶と違うところがある」 週刊文春報道めぐり答弁【UPDATE】

甘利氏は、面会の事実は認めたが、現金の受け取りについては明言を避けた。

甘利明・経済再生担当相に千葉県内の建設業者が「口利きの見返りに1200万円を供与した」と、1月21日発売の週刊文春が報じた問題で、甘利氏は同日午前の参院決算委員会で「第三者も入れてきちんと調査する」と述べた。

安井美沙子議員(民主)の質問に答えた。

同誌では、甘利氏自身が2回、この建設業者の関係者から、それぞれ50万円を直接受け取ったと報じられた。甘利氏は、面会の事実は認めたが、現金の受け取りについては「何の話をされて、どういうことをされたのか、今は事実関係の記憶をたどっているところ」「記憶があいまいなところもありますから、きちんと整理して説明したい」と明言を避けた。

秘書らが現金の供与や接待を受けたとされる件は「私以外のことについては、今回の報道で初めて知りました。これは事実であります」「いや、真面目な話、今回の報道で、初めて承知いたしました。これもきちんと調べます」と繰り返した。

この業者とのトラブル解決のため、甘利氏の秘書が都市再生機構(UR)と交渉したと書かれていることについては、「まったく私の指示ではありません。報告も受けておりません」と、自身の関与を否定した。

政治資金収支報告書には、報じられた一部しか記載されていないことから、安井氏は、報道が事実なら政治資金規正法違反やあっせん利得の疑いがあると指摘した。安倍晋三首相は「甘利大臣が答弁されたように、しっかりとその説明を果たしていかれるものと思っております」と答弁した。

【UPDATE】2016/01/21 13:32

甘利氏をめぐる報道については、21日午後の参院決算委員会でも引き続き、野党が質問した。

「受け取っていないなら受け取っていないと、はっきり言ってほしい」と江崎孝議員(民主)が迫ったのに対し、甘利氏は「自分の記憶と違うところがある。それは定かでない。ただ向こうはテープにまで撮っているということだから、確認して説明したいということ」と述べた。

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