「祖父母手帳」、さいたま市が配布 その背景は?

孫の育児を担う祖父母世代を応援しようと、さいたま市は1月から小冊子「笑顔をつなぐ孫育て 祖父母手帳」の無料配布を始めた。
Girl with grandparents looking at brochure, smiling
Girl with grandparents looking at brochure, smiling
DAJ via Getty Images

孫の育児を担う祖父母世代を応援しようと、さいたま市は1月から小冊子「笑顔をつなぐ孫育て 祖父母手帳」の無料配布を始めた。昔と今の子育ての常識の違いや子育て世代との上手なつきあい方などを詳しく紹介するほか、「孫育て」を楽しめるようなヒントなどが詰まっている。

さいたま市は、サイトで次のように紹介している。

「さいたま市祖父母手帳」は、“祖父母や親たちのさまざまな愛情に包まれて子どもたちに健やかに成長してほしい”そんな願いから生まれた冊子です。

祖父母が育児をしていた時に比べ、情報が多く、育児方法が大きく変化している中で、現在の育児法を学び、父母との関係を円滑にするとともに、「地域における子育て」の担い手となるきっかけとするため、さいたま市として初めて、この冊子を発行しました。

わが家の、そして地域の「孫育て」を応援します。

さいたま市/孫育てを応援!「祖父母手帳」をご利用くださいより 2016/01/18)

手帳は、抱っこやおむつ替え、ミルクの飲ませ方などをイラストを使って説明。公園などでの事故を防ぐための注意点や、新しい子育て理論として、乳児が日光浴をすることや、果汁の過剰摂取が勧められないことなどを紹介している。

さいたま市が配布を始めた「祖父母手帳」より

さいたま市は、朝日新聞デジタルの取材に対し「昔と今の育児方法の違いに戸惑い、子育て世代と意見がすれ違ったり、対立したりする祖父母も増えている」などと説明しているという。

A5判23ページ。1万部を作成し、各区役所や各支所の窓口、図書館などで配布している。サイトからもPDFファイルがダウンロードできる。

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