TV局社長の海外出張「国連大使と食事」→本当は家族と豪遊。なぜバレた?

出張に同伴した社長の娘が、インスタグラムに写真をアップしたことで判明した。

社長の娘が投稿したとされるInstagramの画面を報じた京郷新聞の紙面

韓国の政府系放送局「アリランTV」のパン・ソクホ社長が、2015年9月に朴槿恵大統領の国連総会出席に合わせてアメリカに出張した際、家族を同伴してキャビアなど豪華料理を食べ、アウトレットでブランド品を買っていたことが、韓国でスキャンダルになっている。

出張に同伴した社長の娘が、Instagramに写真と「お父さんの出張にくっついてきたおじゃま娘」と書き込んで投稿したことで判明した。

1月31日付の京郷新聞は、野党国会議員が入手した情報をもとに「アメリカ出張に家族を連れて行き、現地で最高級の車に乗って、豪華レストランやショッピングモールをはしごしていた」として「社長は帰国後、出張費の精算にあたり、国連大使や現地の外交官と食事したかのように、虚偽の同席者リストを提出していた」と報じた。

社長の娘が、父親に同行して撮影したというInstagramの写真には、ブロードウェーのミュージカル公演の写真もあったといい、同紙は「同行していた社員によると、社長は9月24~29日、5泊7日の日程で、合間を縫って一瞬だけ食事を一緒にした以外は、取材陣とは別に動いており、1日のレンタカー費用だけで1000ドル(12万円)する高級車を借りて、高級レストランをはしごしていた」と指摘した。

ニューヨークの高級品アウトレットで法人カードを使った明細も明らかになった。2月1日付の中央日報によると、「9月27日には、ニューヨークの高級アウトレット『ウッドベリー・アウトレット』に長時間滞在し、食費などを法人カードで支払った明細もある」として「ウッドベリーのレストランで支払った明細には『国連本部の課長と業務の協議』と裏書きした」という。

動画ニュースサイト「ニュースタパ(打破)」が2月1日に報じたところでは、「社長が会社に提出した法人カードの領収証の明細を見ると、開いた口がふさがらない」という。

到着するやいなや、ニューヨークのマディソン街にある最高級キャビア専門店で113万ウォン、朴槿恵大統領の演説当日にはステーキ専門店で63万ウォンを支払った。ほかにもイタリア料理店で26万ウォン、同じステーキ専門店で再び31万ウォン、韓国料理店で12万ウォンを法人カードで支払った。

しかし、面会したとされた国連本部の課長は、京郷新聞の電話取材に「社長と会ったことはない」と答えた。

「アリランTV」は韓国政府傘下の財団が運営する国際放送局。ソウルに拠点を置き、主に英語で韓国の文化や時事問題に関する内容を、ケーブルテレビや衛星放送などで発信している。

この記事はハフポスト韓国版に掲載されたものを翻訳しました。

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