甘利明氏の現金授受、元秘書の面会音声公表「20億円かかるとか言葉にして」

公表された音声は23秒。民主党はどうやって手に入れた?

「20億円かかる」 甘利氏問題、元秘書の面会音声公表

甘利明・前経済再生相の現金授受問題で、民主党が15日、甘利氏側に現金を渡した建設会社の総務担当者が、甘利氏の元秘書と面会した際にとったという音声データを公表した。都市再生機構(UR)との補償交渉に絡み、元秘書が「推定20億(円)かかるとか、言葉にしてほしい」などと語った声が収められている。

同党は、元秘書が20億円の補償金をURに提示するよう持ちかけ、「金額交渉に深く介入していた」と主張。元秘書が交渉に介入していないとした甘利氏の会見での説明と矛盾するとして、甘利氏や元秘書の証人喚問を要求している。

公表された音声は23秒。同党が総務担当者の一色武氏(62)から提供を受けたという。一色氏が昨年11月2日に神奈川県大和市の飲食店で、元秘書との会話を隠し録(ど)りしたものだという。

それによると、元秘書は「一応推定20億かかりますとか、かかると聞いておりますとか、そういう言葉にして欲しい」と発言。「実際の金額について細かいとこまで絡めない。こういうところは今だったらギリギリ絡めるんで」と結ばれている。

(朝日新聞デジタル 2016年2月15日21時02分)

(朝日新聞社提供)

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