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なでしこJAPANの遺伝子を次世代へ〜宮間あやが10代少女たちに伝えたいメッセージ

サッカーそのものをあきらめず、強い意志をもって取り組んでいる、女子サッカーの選手たち。その意志は、空間を超え、時間を超え、未来のなでしこをめざし全国各地から中学生が集まるJFAアカデミー堺の少女たちにも引き継がれています。

サッカーそのものをあきらめず、強い意志をもって取り組んでいる、女子サッカーの選手たち。その意志は、空間を超え、時間を超え、未来のなでしこをめざし全国各地から中学生が集まるJFAアカデミー堺の少女たちにも引き継がれています。宮間あや選手をはじめ、JFAアカデミー福島1期生の山根恵里奈・菅澤優衣香選手へのインタビューから、「サッカーに夢を託すこと」の意味を考えていきます。

宮間あや選手インタビュー

■ ボールが好きで、仲間が好き。だからずっと一番、サッカーが好き

——サッカーとの出会いについて、お聞かせください。

宮間 最初にボールを好きになりました。丸くてコロコロと転がるボール。それは何のボールでもよかったのだと思います。それからサッカーの練習をするようになると、足で扱えることが面白くて、みんなより少し上手にできたことが嬉しくて、得意げな気持ちになって。その時期から成長するにしたがって、人と一緒に何かをするのが好きになりました。チームメイトだけでなく、対戦相手もいるからサッカーができるのであって、そういうみんなとサッカーというゲームを創り上げていく感動が、私の心を離しませんでした。

——10代の頃から将来を嘱望された宮間選手でさえ、「サッカーをやる場所」を見つけるのに苦労していた環境に身を置いた日々、どんなことを感じていましたか?

宮間 女子サッカーが世の中の話題になることは、とても少なかったと思います。L・リーグに加盟しているチームですら、「いつ支援が打ち切られるか分からない」「ある日突然、解散してもおかしくない」という不安定な状態でした。先輩たちは、常にそういう危機感を背負いながらサッカーに接していました。私も先輩たちの姿を見て、同じ意識を強く持ちました。たとえば、たったひとつでも気を抜いたプレーをしたり、追いつけるかもしれないボールを追うのをあきらめたりしただけで、チームの敗戦につながり、ひいては女子サッカー界の衰退につながるのではないかという危機感です。そのように、たったひとつの行動ですべてを失うかもしれない、という切迫感は、今も私の中にあります。

■ 必ず実現するとは限らなくても、向かっていく人生は悪くない

——女子サッカーの未来に向かって、次の世代につなげたいものはありますか?

宮間 多くの少女や若い選手たちにとって、女子サッカーがあこがれのスポーツになれるような行動をしていきたいです。そして、現役の選手が環境を整備することは難しいですが、次の世代の選手たちが「サッカーをやっていてよかった」と思ってもらえるような環境が整って、人々が当たり前のように女子サッカーのことを話題にするような世の中になってくれたら良いと思います。

写真:JFAアカデミー堺

——女子サッカーを世の中に根づかせるためには、ご自身に、そして世の中に何が必要ですか?

宮間 その答えが見つかっていれば、もうみんな実践していると思います。女子サッカーを文化として根づかせることは、お金の力や誰かの力を使って一気にできることではないと思っています。実際、そんなに簡単なことではなく、時間はとても掛かるでしょう。長い時間を掛けて、少しずつ築き上げるものだと思っていますので、一人ひとりが「今できること」をやり続けることが大事だと思います。私たち現役選手にとって「今できること」とは、サッカーを大切にして、サッカーと真摯に向き合うこと。それは必ずやり続けなければなりません。努力すれば必ず実現するというものではありませんが、そこに向かっていくという人生も悪くないと思います。

■ 次の世代へつながる夢

「人を大事にするように、サッカーを大事にしてほしい」

——私たちスタッフは、JFAアカデミー堺の中学生女子たちを取材してきました。彼女たちは宮間さんをはじめとした先輩たちに憧れ、将来なでしこジャパンに入ることを夢みて日々練習を重ねています。JFAアカデミー堺の少女たちに、宮間さんから伝えたいメッセージは何ですか?

宮間 サッカーはみなさんのことを裏切ったりしません。みなさんはこれからの人生で、成功も失敗もたくさん経験すると思います。たとえ失敗しても、悔しい結果を突きつけられても、サッカーと真剣に向き合うことをあきらめなければ、サッカーは必ずあなたの心に大切なものを残してくれます。だからみなさんも、人を大事にするように、サッカーのことも大事にしてください。

■ 全国のグラウンドでtotoの看板を見るたびに、支援を実感

——スポーツ振興くじ"toto"は、JFAアカデミーをはじめ、女子サッカーの選手、大会運営、施設整備などに対して助成しています。toto助成が役に立っていると実感することはありますか?

宮間 練習試合などで地方に行った時、「このグラウンドはtotoの助成によって作られています」という看板を目にする機会が多いです。かつて女子サッカーは、芝生や人工芝ではなく、土のグラウンドで練習するチームも多かったので、totoの看板を見るたびに支えていただいていることをすごく実感しています。

たくさんの方がtotoを買うことを通じて応援してくださるからこそ、私たちは存分に競技に打ち込めていると思います。いつか女子サッカーも、男子サッカー同様、スポーツ振興や助成の力になっていけるように頑張っていきたいと思います。

宮間 あや(みやま あや)

1985年1月28日、千葉県大網白里町(現在の大網白里市)出身。岡山湯郷Belle所属。ポジションはMF。2001年、高校2年生で岡山湯郷Belleに入団。2009年からアメリカ女子プロサッカーリーグで活躍後、2010年9月より岡山湯郷Belleに復帰。ワールドカップには2003年より4大会連続出場し、2011年の優勝に大きく貢献、2015年はキャプテンとして準優勝を勝ち取った。2015年、アジアサッカー連盟による年間最優秀女子選手に選出。2011年、2012年と合わせた3度目の選出は史上最多。

山根恵里奈選手、菅澤優衣香選手 インタビュー

■ 地域に支えられ、色々な経験ができたアカデミーでの生活

——お二人は日本サッカー協会初のエリート育成機関・JFAアカデミー福島の1期生として高校時代の3年間を過ごしましたが、JFAアカデミーに入りたいと思った強い動機は何ですか?

菅澤 女子の初代ヘッドコーチの今泉守正さんから直接声をかけていただいたことです。サッカーに集中できる環境について詳しく説明していただき、「将来の代表入りのチャンスも開けると思うよ」と聞いて、魅力を感じました。

山根 私は入校案内のパンフレットを読んですぐに「行きたい」と思いました。親は、最初は反対していましたが、私が「どうしても行きたいんだ」と説得すると、「親が子どもの夢をつぶしてはいけない」と、協力してくれました。ただし「行くなら将来、絶対に代表選手になれ。お盆と正月以外は実家に帰ってくるな」と強く言われました。

——JFAアカデミーは福島に続き熊本宇城(男子のみ)、そして堺、今治にも開校しました。サッカー少女たちにとって、どういう場であってほしいですか?

菅澤 多感な時期をすごす場所ですから、サッカーの技能はもちろん、一人の人間として成長できる場であってほしいなと思います。

山根 将来の道はそれぞれが決めることですが、選考試験を通過して、選ばれてアカデミーにいるということをしっかり考えながら毎日をすごしてほしいと思います。私は1期生だったので、絶対に代表に入らなければいけないと思っていました。今のアカデミー生たちも、選ばれた人材としての責任を果たすつもりで励んでほしいです。

■ totoのおかげで環境が整えられていることを広めていきたい

——最後に、totoがJFAアカデミーや女子サッカーをはじめ、様々なスポーツを支援していることについて、どのような考えを持っていますか?

山根 totoの売上がグラウンド整備などの支援につながっていることを知らない選手も結構いるのではないかと感じます。totoがスポーツを育ててくれているということを、広めていきたいです。

菅澤 普段女子サッカーを応援してくれているファンの方たちにも「totoのおかげでこういう環境が整えられているんだよ」ということを伝えていきたいです。また、くじとしても高額当せん金が魅力ですよね。totoは最高5億円、BIGは最高6億円!※

このインタビューを読んで「私も買ってみようかな」と思ってくれた方、6億円を目指してがんばってください!

※キャリーオーバー発生時。通常totoは1等最高1億円、BIGは1等最高3億円。当せん金は、売上金額や当せん口数によって変動します。なお、特別開催回は除きます。

山根 恵里奈(やまね えりな)

1990年12月10日生まれ、広島県広島市出身。ジェフユナイテッド市原・千葉レディース所属。ポジションはGK。2003年、中学1年で広島大河FCレディースに加入。2004年にはJFAによる将来の代表GK育成を目的とした「スーパー少女プロジェクト」に選出。2006年にJFAアカデミー福島第1期生として入団し、2009年より東京電力マリーゼ、2012年よりジェフユナイテッド市原・千葉レディースに所属。2015年ワールドカップでは対スイス戦に出場、無失点で勝利に貢献した。

菅澤 優衣香(すがさわ ゆいか)

1990年10月5日生まれ、千葉県千葉市出身。ジェフユナイテッド市原・千葉レディース所属。ポジションはFW。2006年にJFAアカデミー福島第1期生として入団。高校3年時の2008年にはなでしこリーグ特別指定選手としてアルビレックス新潟レディースに選手登録され、公式戦に出場。卒校後は2009年より新潟レディース、2013年よりジェフユナイテッド市原・千葉レディースに所属。2015年ワールドカップでは4試合に出場、対カメルーン戦でゴールを決めた。

■JFAアカデミーについて

公益財団法人日本サッカー協会は世界トップ10を目標とし、代表チームの強化に加えてユース育成、指導者育成を合わせ、総合力向上を目指している。その中でJFAアカデミーは中学の3年間、(福島は中学・高等学校の6年間)ロジング形式(寮生活)をしながら、サッカーの指導や専門的な教育を受ける。全国に育成モデルを示し発信することを目的として活動しており、スポーツ振興くじ(toto)の「将来性を有する競技者の発掘及び育成活動助成」の対象となっている。2006年4月のJFAアカデミー福島の開校後、JFAアカデミー熊本宇城(男子のみ)、JFAアカデミー堺、JFAアカデミー今治(いずれも女子のみ)が開校した。(注:JFAアカデミー福島は2011年の東日本大震災の影響で、2016年現在、静岡県御殿場市に一時移転している)

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