つんく♂が"徹子の部屋"で筆談トーク 「今までと違う人生、これはこれで楽しめる」

喉頭がんで声帯を全摘出した歌手で音楽プロデューサーのつんくが、3月21日、テレビ朝日系「徹子の部屋」に出演した。
時事通信社

喉頭がんで声帯を全摘出した歌手で音楽プロデューサーのつんく♂が、3月21日、テレビ朝日系「徹子の部屋」に出演した。声が出ないためパソコンを使って文字を入力。黒柳徹子が読み上げる形でトークをした。

■「後輩たちにエールを送るんでしょ」妻に励まされた

つんく♂は2014年10月の手術について「声帯を摘出すると、ものが喉を通らなくなるんですね。まあ、徐々に慣れてくるんですが、最初はゴマつぶでも引っ掛かるような感じでした。食べるのが面倒になってしまった」と明かした。

衰弱していたつんく♂を励ましたのは妻だった。「後輩たちにエールを送るんでしょ!なのにそんなげっそりしていたら、逆に生徒があなたの心配して入学式どころじゃなくなるわよ」と叱られたことで、頑張って毎日食べるようなったという。こうして、母校の近畿大学で入学式に出席。「私も声を失って歩き始めたばかりの1回生」と、メッセージを無事を届けることができた。

■「僕にできることを探して、世の皆様と共有できたら」

作曲家として手術後の最初の仕事となった子守歌「うまれてきてくれて ありがとう」をスタジオで披露。歌手のクミコの横でギターの伴奏をした。番組の最後で、黒柳に「皆さまに何か伝えることはありますか?」と問われたつんく♂は、次のようにPCを使って答えた。

「本当にこの1年は、人生の新たなる一回生として歩いていたなと思っています。確かにこれまでは、歌でも何でも、口を使って、声を使って伝えてきたので、簡単に済ませていたことに今はすごいエネルギーを使い、それでも頭の中にあるものの半分も伝わらないこともありますが、だからこそ見えてくる場面もたくさんあって、今が幸せという言葉が100%正しいわけではないんです。でも、なんか今までとが違う人生は、これはこれで楽しめるというか、やりがいがあるなって思ってます。なので、僕にできることを探して、世の皆様と共有できたらと思います」

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