四国電力、伊方原発1号機を廃炉へ

1977年に運転開始し2017年に40年を迎えようとしていました。
時事通信社

四国電力は、伊方原子力発電所1号機(愛媛県)を廃炉にする方針を決めた。再稼働を目指していたが、安全対策のために多額のコストがかかることなどの理由で断念した。3月25日、NHKニュースなどが報じた。

伊方原発1号機は、1977年9月30日に運転を開始。2017年で、運転開始から40年を迎える。政府は2013年、原発の稼働期間を運転開始から原則40年とした。設備の老朽化による事故を防ぐためで、厳しい新基準に適合すれば、例外的に1回限り最大20年の運転延長が認められる。

しかし、新たな安全対策を備えるためには多額のコストがかかる。費用対効果の観点などから、四国電力は伊方原発1号機を廃炉とする方針で最終調整を進めているという

なお、運転から40年が経過した原発を巡っては、2015年に日本原子力発電敦賀原発1号機(福井県)、関西電力美浜原発1、2号機(福井県)、中国電力島根原発1号機(島根県)、九州電力玄海原発1号機(佐賀県)が、すでに廃炉を決めている。一方で原子力規制委員会は2016年1月24日、1974〜75年に運転を開始した関西電力高浜原発1、2号機について、新基準を満たすと認める審査書案を了承した

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