白鵬、立ち合い変化で優勝 館内ブーイング【大相撲】

大相撲春場所千秋楽で、横綱・白鵬が、横綱・日馬富士を突き落としで破り優勝を飾った。立ち合いの変化をみせた取組に館内からはブーイングも沸き起こった。

日馬富士(左)を突き落としで破り、優勝を決めた白鵬=27日、エディオンアリーナ大阪(2016年03月27日)

大相撲春場所は3月27日、エディオンアリーナ大阪で千秋楽を迎え、横綱・白鵬が横綱・日馬富士に勝って14勝1敗とし、4場所ぶりの優勝を果たした。白鵬は自らが持つ歴代最多の優勝回数の記録を36回に更新した。白鵬は立ち合いの変化をみせたため、館内からブーイングも飛んだ。サンスポなどが報じた。

千秋楽の結びの一番、しかも優勝が決まる土俵で白鵬は、立ち合い左に動いた。右手を日馬富士の顔面に差し出し、わずかに左に“変化”すると、日馬富士は体勢を崩し、土俵に落ち一瞬で勝負が決した。

白鵬、優勝インタビューで“涙の謝罪”「変化で…申し訳ないです」/春場所 - サンスポ より 2016/03/27 18:04)

取組後は、館内からブーイングが起こった。

白鵬は優勝インタビューで、「8カ月の長い間優勝から遠ざかってましたので」「今までね…。すいません」などと度々、言葉を詰まらせた。立ち合い変化で勝ったことに「本当に千秋楽、ああいう展開で決まると思わなかったんで、本当に申し訳ないと思います」と涙ながらに謝罪の言葉を述べた。客席からは拍手と声援も送られ、さらに感極まって涙を止めることができなかった。インタビュー後半はほとんど質問に答えず、最後は「15日間、温かい応援ありがとうございました。以上です」と声を振り絞った。

元横綱の北の富士勝昭さんはNHKの中継の解説で「変化はやめてほしいね。昔はこんなことなかったと思うよ」と話した。だが、白鵬の涙のインタビューを受けて、「俺も少し言い過ぎたわ…」と一転して立ち合いの変化に理解を示していた。また、向こう正面から解説した元小結の舞の海秀平さんは「千秋楽、横綱同士、激突して欲しかったですね」と残念がった。

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