いつも食べ過ぎちゃうあなたへ。食欲を増加させる4つの要因があったよ

どこで誰と食べるか。それは大きな問題だ。
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「昨日は食べ過ぎた」。食べ過ぎて後悔した経験をしたことがある人は少なくないはずだ。だけど食べる量を左右するのは、食べ物や食欲だけではないということをご存知だろうか。実は、食べる時の環境も影響を与えているのだ。

ということは、環境がどう影響を与えるかを知れば食べ過ぎを防ぐことができる。より賢く食事をするために知っておきたい、ついつい食べ過ぎてしまう4つの環境要因をご紹介しよう。

1. お皿が大きいと、たくさん食べてしまう。


ケンブリッジ大学の研究によると、料理が大きなお皿に載っている、もしくはたくさんの量がお皿に載っていると、いつもより食べ過ぎてしまいがちだ。

この問題を解決するには、料理を小さいお皿でだすといい。栄養師のリサ・ヤング氏は、サラダなどの野菜を大きな皿で出し、メインコースを小さな皿で出すことを勧めている。この方法だと、体に良い野菜類をたくさん摂取できる。

2. 標高が高いところでは味覚が鈍ってしまう。


ドイツの航空会社ルフトハンザが委託した2010年の研究によると、空気が乾燥して圧力が高い機内では、味を感じる器官である「味蕾」が麻痺してしまう。口と鼻の間の粘膜が腫れて、風邪を引いたような状態になり、その結果、鼻腔の粘膜が乾いて食物の香りを感じられなくなるためだ。その状態だと、塩分を感じる能力が20〜30%、甘みを感じる能力が15〜20%減少する。

機内食の中には、塩分や糖分を増やして味付けを濃くしているものがある。搭乗前か後に食事を摂ったり、新鮮な食べ物を機内に持ち込んだりして、機内食を食べ過ぎないようにしよう。

3. 大音量の音楽は食べるスピードを上げる。


大音量の音楽がかかっていると食べ物を速く噛む傾向にある。これを利用して回転率を上げているレストランがあるとニュースサイト「デイリー・ビースト」が伝えている。

同じことはアルコールにも当てはまる。2008年の研究では、バーで音楽の音量を上げると、男性は短時間でより多くのビールを飲むことがわかっている。また、2011年の別の研究では、大音量の音楽はアルコールをより甘く感じさせる効果があるため、より多く飲んでしまう可能性が指摘されている。

また、2016に行われた研究では、イヤホンで音楽を聞いている人は静かな環境にいた人よりも食べる量が多かった。

食べる量を減らしたいのなら、静かな音楽でリラックスした状態にした方がいいだろう。コーネル大学のブライアン・ワンシンク教授による研究では、ファストフード・レストランでかかっている音楽を変えて高級ダイニングの雰囲気にすると、お客さんは食べる量が減って食べ物を良く味わうようになった。

4. グループだと食べる量が増える。

2000年にジョージア州立大学のジョン・M・デ・カストロ教授が行った研究では、誰かと2人で食事をした場合、1人の時より33%食事の量が増えた。さらに3人、4人、5人、6人、7人、8人と人数が増えるに連れて、量は47、58、69、70、72、96%増加した。

また、デ・カストロ教授が1994年に行った研究では、配偶者や家族と食事をする場合は食べる量もスピードも増加した。一方友人たちと食事では、量は増えたがより時間をかけて食事をした。

食事の量が増えるからといって、一人での食事を研究者たちは勧めているわけではない。家族や誰かと一緒に食事をすることが、幸せや健康につながるということは、様々な研究からわかっている。

ただ、大勢で食事をする時には、食べ方を注意するといいだろう。友人や家族と外食をする場合は、注文しすぎないように気をつけよう。また、ニューヨークにあるマウント・サイナイ病院の臨床管理栄養師ローラ・マニング氏は、注文した料理の一部をあらかじめ持ち帰り用にしてもらうことを勧めている

ハフポストUS版に掲載された記事を翻訳しました。