結婚式のフラワーガールは、95歳のアリスおばあちゃん

年齢なんて、ただの数字でしかない。

年齢なんて、ただの数字でしかない。フラワーガールを務めた、95歳のアリス・ウィートンさんに聞いてみるといい。

BRIAN EVANS PHOTOGRAPHY 歳を取り過ぎてフラワーガールになれないなんてことはない。アリスおばあちゃんがそれを証明する。

2016年1月23日にカリフォルニアのパルムスプリングで行われた、孫のエミリー・ボスさんとベン・ボーランドさんの結婚式で、アリスおばあちゃんは花びらをまきながらバージンロードを歩いた。アリスおばあちゃんは、その花びらのように美しく、立派だった。

花嫁エミリーさんは、オハイオ州トレドのテレビ局の新しいキャスターになった。

エミリーさんは、おばあちゃんにフラワーガールになってくれるように、そして新郎のベンさんは、自分のおじいちゃんにリングボーイになってくれるよう頼んだ。

新郎新婦の親戚には(通常フラワーガールやリングボーイを務めるような)幼い子供がいなかったため、ふたりの記念日には、ふたりにとって大切なおじいちゃんとおばあちゃんが、大きな役割を担ってくれたら素晴らしいことはない、と思ったのだ。

「おばあちゃんにウェディングで前に出てほしいとお願いした時の、彼女の『ああ、エミー』という声がまだ聞こえるようです」と花嫁はハフポストUS版に話した。「おばあちゃんは、最初私が本気だと思っていなかったと思います。でも、本気だと気づくと、とてもワクワクした様子でした。何を着て行こうかしら、と嬉しそうでした!」

花嫁とおばあちゃんは、その特別な日、本当に綺麗だった。

エミリーさんはおばあちゃんっ子で、小さいころからたくさんの時間を共に過ごしてきたと言う。「私はニュースキャスターの仕事で(アメリカ)国内中を転勤してまわりましたが、いつもおばあちゃんとは仲良しでした。私を誰よりも愛してくれているのは彼女です。そして、私の自立心と冒険好きの心はおばあちゃん譲りです」

おばあちゃんは結婚式当日、ヘアメイクをしてもらうために私の控室を訪れました。私の友だちはみんな、おばあちゃんのことをすぐに大好きになりました。結婚式と披露宴でバタつく前に彼女と時間を過ごすことができて本当に良かったです。

2015年末、アリスさんは大きな病気が見つかり入院していたが、彼女のポジティブな心は変わらなかった。

「彼女は病院で医師たちに、早く良くならきゃいけないの、と言い続けていました。孫の結婚式でフラワーガールを務めなければいけないから、と」とエミリーさんはハフポストUS版に語った。「きっと回復してくれると信じていました。だって、身体は小さくても、彼女はとても力強く生きているから!」

2016年3月20日、アリスおばあちゃんの96歳の誕生日を祝うため、エミリーさんはとても素敵なウェディング・フォトと心温まるメッセージをFacebookに投稿した。

「おばあちゃんは(私の知る中で)最も優雅で、聡明で、自立した女性です。これからもそうでしょう。いつも彼女に支えられて、私は本当に幸せです。きっと95歳でフラワーガールをすることになるなんて思っていなかったでしょう。新しい1年が、素晴らしいサプライズに満ちていますように」

この記事はハフポストUS版に掲載されたものを翻訳しました。